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2022.2.7

93期生・2022年の挑戦 桑木志帆

<Photo:Ken Ishii/Getty Images>

561人が受験して、22人が合格。JLPGA最終プロテストは日本一の最難関資格試験のひとつだろう。2021年はコロナ禍で2度のテストが行われた。6月、合格した93期生まれは25.5倍の競争を突破してライセンスを手中に。22年、飛躍を胸に2年目のシーズンをスタートする。

くわき・しほ=2003年1月29日、岡山県岡山市出身

2月を迎え、が然調整のピッチが上がっている。最終プロテスト合格から7カ月を経て、底知れない伸びを示した。22年JLPGAツアー開幕戦、注目選手のひとりに浮上。「毎年、冬場は1Wの飛距離が落ちる。でも、今年は暖かい時期と同じぐらいです。開幕はもちろんですけど、夏を迎えることが楽しみ」と、うれしそうだ。

オフの充実ぶりがうかがえる。「トレーニングを熱心に行いながら、ラウンドをたくさん。特に、初めて加圧トレーニングを取り入れ、お尻と太ももを鍛えている。周囲の方から、すごく体が引き締まったね、といわれることが励みになる。実際に、筋肉量が増えた」と相変わらず、歯切れのよいコメントだ。

飛距離がセールスポイントのひとつ。その上で、プレースタイルは「フェアウェイキープ率が高い。飛距離を稼いで、短い番手のクラブでボールをピンへ絡めてチャンスをつくる」と続けた。それだけに、さらなるステップアップを目指すために、「アプローチのバリエーションを増やしている」といい、「ハーフショット、コントロールショットをたくさん練習していたら、精度が高く、コントロールすることが上手になった」。質の高い練習の証明である。

もうひとつ、状況に応じたクラブ選択も、見逃せない。「今まで、アプローチは58度。でも、52度、PWも使うようになった。クラブを上手に選択すれば、簡単に打てることがわかってきた」という。オールラウンダーへの道を少しずつ歩んでいる。

予期せぬ新型コロナウイルス感染症の影響で、最終プロテストは半年以上も延期された。結果は20位タイの滑り込みでも、「自信があった。(テスト前の)フジサンケイレディスでローアマチュアを獲得できた。おかげさまで、自信がわいてきたんですよ」とプラス思考の一面をのぞかせる。

プロ入り後、出場したJLPGAツアー2試合、ステップ・アップ・ツアー5試合すべてで予選通過を果たす。「試合では、どうすれば上位に行けるのか-を考えている」と話した。QTファイナルステージは第1、第2ラウンドでスコアが伸び悩んだものの、後半2ラウンドで上昇。13位で今季前半戦の出場権を得ている。さらに、JLPGA新人戦 加賀電子カップでは、プレーオフへ持ち込む大接戦。逆転優勝を果たした。

同じ、岡山県岡山市出身ということもあり、渋野日向子のようなジャイアントステップが期待できる逸材の可能性を秘める。「渋野さんのように、日本だけでなく、海外でもファンが多いプロになりたい」と瞳が輝き、「目標はJLPGAツアー1勝です」と結んだ。春の到来が待ち遠しい。

(メディア管理部・鈴木 孝之)

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