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2022.2.8

93期生・2022年の挑戦 平井亜実

<Photo:Ken Ishii/Getty Images>

561人が受験して、22人が合格。JLPGA最終プロテストは日本一の最難関資格試験のひとつだろう。2021年はコロナ禍で2度のテストが行われた。6月、合格した93期生は25.5倍の競争を突破してライセンスを手中に。22年、飛躍を胸に2年目のシーズンをスタートする。

ひらい・あみ=1996年9月27日、石川県野々市市出身

自身の理想像をこんな言葉で表した。「勝負師といわれるようになりたい」。最近、聞かれなくなったフレーズだけに、とても印象に残る。そして、はやる気持ちを抑えながら、「Tポイント×ENEOSゴルフトーナメントへ、推薦出場をいただけるようになりました。モチベーションが違います。期待に応えなければ」と語った。

5回目のチャレンジで最終プロテスト合格。去年、9月に25歳を迎えた。「プロテスト=落ちる、というイメージでした。でも、毎年、成績は良くなっていたのです。だから、あきらめるなんて、気持ちはまったくなかった」といい、「よくいわれることですけど、プロテストって年々、レベルが上がっているといわれる。それを肌で感じました」とも。

ということはご本人のレベルもアップしている-そういうことだろう。具体的には、「第2打の精度が良くなった。また、ショートゲームです」と説明した。きっかけは新型コロナウイルス感染症拡大。

「20年の春、東京で緊急事態宣言が出る前、石川へ帰ろうと思い立った。善は急げ-ですから、小松カントリークラブでお世話になり練習をさせていただきました」。ひと息ついて、「私は、それまで飛距離が武器。そう思っていても、パ―5のバーディー率が低い。ボールをグリーン近くへ運んでも、ピンへ寄せきれないこと、惜しいパッティングでもったいないことが多い。2カ月間、100ヤード以内を徹底的に行った。20ヤードから90ヤードまで10ヤード刻みで、同じところから5球打って、そのうちの3球が2打であがれなかったら、やり直し。パッティング練習もたくさんやって、2カ月経ってラウンドをしたらプレーが違った。バーディー率がグンと上がりましたね」と、ポイントを分析する。

キャリアをみて、オヤッ-と感じるのは19年だろう。中国ツアーの三菱重工カップ優勝が目を引いた。「QTで失敗。日本で出場できる試合がない。ということで、アジアの各国のツアーへ挑戦しようとしたけど、近隣国はすべてテストが終了です。唯一、中国だけが残っていた。私の先輩がシード選手として資格をもっていたし、試合があるのなら、どこへでも、の気持ち。結論からいうと、挑戦してよかったです。とにかく、選手の皆さんが明るく、プレーを心から楽しんでいる様子。それにつられて、私も気分を一新した。なるほど、ゴルフは本当に楽しい。ターニングポイントのひとつです」。

22年はステップ・アップ・ツアー中心のスケジュールだ。「優勝して実績を積んで、ランキング1位か、2位へ入る。そうすれば、23年のJLPGAツアー前半戦の出場権が得られるわけです。勝負ですね。もう25歳。最近はプレゼントで化粧品を頂戴することが増えました」と、控えめな笑みを浮かべながら、ひとつ頷いた。一度ならず、二度までもピンチをチャンスに変えている。二度できたことを三度、やればいい-。

(メディア管理部・中山 亜子)

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