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2022.2.19

93期生・2022年の挑戦 山田彩歩

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 561人が受験して、22人が合格。JLPGA最終プロテストは日本一の最難関資格試験のひとつだろう。2021年はコロナ禍で2度のテストが行われた。6月、合格した93期生まれは25.5倍の競争を突破してライセンスを手中に。22年、飛躍を胸に2年目のシーズンをスタートする。

 やまだ・さほ=1998年11月18日、北海道札幌市出身

 長い冬が勝負を分ける。休んでなどいられない。けがをしない体力づくり。筋力を増やし、飛距離アップへつなげるなど、トレーニングは一層、激しさを増している。

 「去年、テストへ合格しJLPGAツアーへ4試合、出場させていただきました。でも、結果を残すことができなかったです。ただ、貴重な経験を、ムダにはできません」と振り返った。だからこそ、オフはやることが多い。

 その上で、「大事なバーディーパットが入らずに、悪い流れになってしまうことが多かった。上位で戦う選手は、1打に執着することが身をもってわかります。心技体を充実させ、私もそうならなければいけません」と話す。

 ショットメーカーを自任するだけに、その前後の強化が必須なのだ。たとえば、1W。平均飛距離は230ヤードだが、JLPGAツアーは年々、距離延長が図られ、コースも難度がなしている。飛ばないというわけではないものの、満足とはいい難い。「アイアンショットに自信がある」というだけに、第1打のアドバンテージは、是が日にもモノにしたい。

 父娘2代の上田桃子ファンだ。「小学生でした。父と一緒にmeijiカップを観戦。(プロが)皆さん、格好いい。とりわけ、父は上田さんの大ファンです。たくさんプレーを拝見しました。自然の流れです。もちろん、(プロになりたいと)意識しました」。ただし、目標は定まっても、スタートラインへたどり着くまで少々、時間がかかった。

 プロテスト受験は4回。最終プロテストは2回目で突破。「小さなころから、ゴルフはもちろんですけど、高校も私立です。ここまで、両親にはたくさんお金をつかわせてしまった。とりあえず、プロになって両親を安心させられたけど、これからしっかり稼いでいかないといけません」と表情が引き締まる。

 最も選手層が厚い、黄金世代のひとり。98年生まれだ。「(同級生には)置いていかれた」と痛感しているものの、これからが勝負。「活躍している選手を見て、大いに刺激を受けている。強い世代に生まれて、幸せ」と、飛び切りの笑顔で答えた。

(メディア管理部・鈴木 孝之)

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