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2022.3.2

大きくなった稲見萌寧『まず1勝』の誓い

 JLPGAツアー2022シーズン開幕戦『第35回ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメント』(賞金総額1億2,000万円、優勝賞金2,160万円)が3月3日、沖縄県・琉球ゴルフ倶楽部(6,590ヤード/パー72)で開幕する。

 この日は指定練習日。出場各選手が入念な調整を行った。また、前日に続いて、注目選手の公式会見が行われ、稲見萌寧などが今シーズンにかける意気込みを語っている。

 トップ選手になれば、なるほど、これで良し-という言葉がない。大注目の稲見萌寧は「シーズンに入ったら、やるしかない。でも、現状ではちょっと不安…。トレーニング、練習の時間が思うようにとれなかったからです」。サラリと語っている。それはそうかもしれない。11月までの長いシーズン。いきなり絶好調では先行きが不安になる。そうはいっても、表情は穏やかで、いい意味で肩から力が抜けていた。

 「去年は去年のこと。私は切り替えがはやい。いつものように、目の前の目標だけを立てて、クリアできれば、その次へ進みます」と前置きし、「まず1勝。これです。どこでも勝てればうれしいけど、開幕戦は予選を通過して4日間、楽しくプレーできればいいですね」と続けた。

 ゴルフをはじめてから、休みをつくらずひたすら練習に取り組んでいる。もちろん、そういったスタイルは変わりがないものの、今オフは練習以外で、さまざまなスケジュールを消化することも、仕事のひとつ。「12月、1月は10の内で2ぐらい。2月で半分ぐらいでしょうか。そのぐらい、忙しかった。だから、不安がたくさんあります」と、正直に胸中を吐露した。

 一方で、クラブセッティングなどに変化はない。「新しいクラブをたくさん試しました。でも、私は100%の信頼がなければ替えることはありません。ボールとの相性を優先し、思い描いた通りの打球が出ることが一番です」と話す。同時に、体へ負担が少ないスイングの完成を目指し日々、取り組んでいる。「今は30-40%ぐらい。これから上げていきます」と自信をもっている。

 オフは体重を増やすというか、キープする体づくりも大切だ。「一昨年、夏場に6キロ落ちてしまった。去年は腰痛があったけど、体重が減るようなことはなかったです」とひと息ついて、「今年、皆さんから身長が伸びて大きくなったといわれます」と笑顔を浮かべている。

 女王として臨む22年。今年からタイトルがメルセデス・ポイントへ一本化され、「最後の賞金女王です。格好良くて良かった」。スケールアップ、レベルアップを各試合で実証することは間違いなさそうである。

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