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2022.3.6

西郷真央-7倍返しで待望のツアーV

<Photo:Hiromu Sasaki/Getty Images>

 JLPGAツアー2022シーズン開幕戦『第35回ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメント』(賞金総額1億2,000万円、優勝賞金2,160万円)大会最終日が3月6日、沖縄県・琉球ゴルフ倶楽部(6,590ヤード/パー72)で行われ、プロ3年目の西郷真央が5打差を大逆転。通算10アンダーでJLPGA初優勝を飾った。1打差の通算9アンダー、2位は黄アルム。通算8アンダーの西村優菜が3位だった。首位タイスタートの渡邉彩香は通算7アンダー、4位タイ。
(天候:晴れ 気温:19.5℃ 風速:6.0m/s)
《グリーン=スティンプ:10 3/4フィート コンパクション:22.5mm》

 強かった。22年シーズンの開幕戦で、西郷真央が待望のJLPGAツアー初優勝。「ようやく、安心することができました。ありがとうございます」と、拍子抜けするほど淡々と語っている。

 コロナ禍でルーキーシーズンが統合された。20、21年は50試合へ出場。その内、2位が7回もある。初Vへ最も近い-といわれながら、苦労に苦労を重ねた。それだけに、この日はまるで経験豊富なベテランのような、鮮やかな勝利。首位に並んだのは終盤、パー3の16番である。

 「きょうは、優勝を意識してプレーしたわけではありません」という。8メートルのバーディーパットを決め、勢いに乗った。続く17番は残り97ヤードを54度で、7メートルへ。これまた鮮やかなストロークで、連続バーディーを奪い、単独首位へ躍り出た。

 「最終日に調子を上げていきたかったです。きのうまでの3日間、パッティングがいまひとつだったけど、きょうは本当によく決まったなぁと思う。普段、カップへ入らない距離ですからね」とも。勝負の流れをがっちりと引き寄せたのだ。

 とはいえ、楽な勝負などありえない。18番では一転、ピンチを迎えた。パー5だけに、どうしてもバーディーが欲しい。残り220ヤードを4Uで2オンを狙う。しかし、打球はグリーン左のバンカーへ飛び込む。前日、渡邉彩香のような状況である。ピンへ向かって打つことができない。グリーンへ背中を向けて出すだけ。ドロップゾーンへ。15ヤードの第4打にかけた。

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 「今オフ、たくさん練習してきたのがショートゲーム。たくさん練習してきたから、安心して出すことができた。すぐにイメージが出て、パッと構えてサッと打った」という。迷いがないワンショットは、ピンそば30センチまで寄せる。スーパーパーセーブで、1打のリードを保ち、後続の2組の結果を待った。

 「(優勝決定は)ギャラリーさんが教えてくださった。まさか、逆転で優勝なんて…。驚きました」と前置きし、「喜びの涙はまだ早い、です」。プロゴルファーとしての一喜一憂しない気構えが備わった証拠だろう。昨年8月、20歳の誕生日を迎え、今年は成人式にもあえて参加せず、ひたすら鍛錬につとめた。

 去年のダイキンオーキッドでも首位で最終日を迎えたが終盤に崩れて4位タイに終わっている。「あの時は勢いだけ。もし、勝っていたら今日の私はなかった。悔しい経験をたくさんしたから、強くなれたと思います。今年はうれし涙を流せるぐらい、良い1年にしたい」と締めくくった。

 一方で、惜敗が続いた間、やさしく励ましてくれた先輩プロへの感謝を忘れない。「クラブハウスで落ち込んでいる姿をみて、何度も藤田さいきさんが、大丈夫-。去年のリコーカップで、いやな終わり方をした時に、稲見萌寧さんも大丈夫だから-と声をかけてくださいました。ありがとうございます。忘れません」と振り返っている。

 さらに、優勝会見中には、指導を受けるジャンボ尾崎から、うれしいメッセージが届いた。

 『西郷どん、優勝おめでとう。何といってもゴルフに対する考え方、取り組みが優等生で、プロの中でもゴルフ脳はトップではないかと思う時がある。今回の優勝では2位にはない副賞がたくさんもらえる喜びを知っただろう。早めの2勝目を期待する』-尾崎将司

 これ以上は臨むことができないレジェンドの言葉を、しっかりと心へ刻んだ。実に晴れやかな表情。7倍返しの初優勝は、昨年の連続アンダーパー試合を24へ伸ばし、生涯獲得賞金2億円突破を果たした、記憶にも記録にも残るマイルストーンになった。


<Photo:Hiromu Sasaki/Getty Images>

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