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2022.4.8

存在感・重厚感 大山志保が2位T

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

富士フイルム・スタジオアリス女子オープン 石坂ゴルフ倶楽部(埼玉県)第1日

 スコアボードにその人の名前があると、ゲームがより、引き締まって映る。すなわち存在感だ。今大会、最年長の大山志保が6バーディー、2ボギーの4アンダーをマークし、2位タイで第1日を終えた。

 「後半、アイアンショットが良くなってきた。今年、アイアンを久しぶりに鹿児島の試合から、替えて日を追うごとにいいショットが増えてきたんですよ」とうれしそう。ちなみに、従来のアイアンセットは2014年から使用していたものだ。道具にこだわるベテランの矜持がそうさせたのか。

 パー3の13番は8Iで30センチ。続く14番も同じ8Iで2.5メートルにつけ、連続バーディーを奪った。今オフは、通常とは正反対の調整を行っている。「アスリートにけがは付き物。どう、うまく付き合っていくかが大事だと思う。いろいろ考えれば切りがない。オフは打ち込みを控え、トレーニングやショートゲームで調整。練習量を減らしたけど、その分、集中することで補った」という。ちなみに、今年の初ラウンドは明治安田生命レディスの開幕日前だった。

 「練習が好きです。でも、私は自分でこれだ-と納得するまでずっと続けるタイプ。だから、じっと我慢の日々です。追い込むことは良くない。それよりも客観的に私を見ることができた。パッティングとショートゲームでツアーでも、何とか通用する」と腹をくくっての2022年である。

 ゴルフをはじめたのは、テレビドラマ『プロゴルファー祈子』で主演の安永亜衣のファンになったから。現在の若手とはちょっと違うものの、ゴルフの奥深さを追求しながら、大いに楽しむ様子は、手本とすべきものがある。ましてや、史上7人目の生涯獲得賞金10億円が視野へ入ってきた。これもまた、大いなるモチベーションだ。

 そんな大山の姿をみて、大いにハッスルするベテランがいた。昨シーズン、JLPGAツアー史上初の20年連続シード権を獲得した李知姫だ。今季は、オフに右足を痛めるなど調整が遅れて今大会からシーズンイン。

 「来日したのは3月15日。それから、隔離などを経て今年初めてラウンドして調整してきた」と話し、「久しぶりの試合です。本当に楽しかった」と言葉を弾ませた。続いて、「大山さん、それからたくさんの先輩方に改めて感謝を伝えたい。もし、日本でプレーしていなければ、とっくに引退していたでしょう。韓国では、そんな年齢までプレーをするものではない、という雰囲気がある。もっともっと頑張ります。目標は優勝ですからね」と頼もしい。

 10代から40代の選手が1打を争う白熱の展開は、間違いなし。ベテランも美しく輝く。だから、おもしろい。

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