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2022.4.9

トリプル桃子が猛追 ほほ笑むのは-

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

富士フイルム・スタジオアリス女子オープン 石坂ゴルフ倶楽部(埼玉県)第2日

 最終日、桃子デーを予告。というのも、第2日、スコアボードへ3人の桃子が並ぶ史上初の出来事があった。

 この名前をゴルフ界で大きくしたといえば、やはり上田桃子だろう。「おもしろいですね。本当は3人で最終組をプレーできれば一番良かったけどけど…。あす、桃子デーになるといいなぁ」とうれしそうだ。

 この日、ベテラン健在をアピールするようなアグレッシブなプレーがギャラリーの視線をくぎ付けにした。パー5の1、17番で2オンに成功。残念ながらイーグル奪取は最終日へお預けとなったが、「惜しかったです。でも、しっかりバーディーをとることができた。それから、パー5ではないけど、18番のパーセーブも大きい。すごく微妙なライン。第1打がうまくいかず、リカバリーできたことが一番良かった、と思います」と続けた。

 2位で最終日を迎える大里桃子はどうか。「最終ホールで、スコアボードを見て気が付きました。話題を集めていますね」とにっこり。そうはいっても、前日とは一転しガマンのラウンドが続いた。「前半、チャンスが少なかったです。おまけに、4、5番で3パットのようなボギーが…。出だしでつまずいてしまったけど、うまく気持ちを切り替えることができたと思います」と話す。

 そして、「きのう、キャディーさんとノーボギーだったから、さすがに明日はボギーが来るなぁ、と話していた。覚悟をしていたから焦りがない。耐えるプレーでひたすらチャンスを待った」とも。なるほど、後半は一変した。3バーディー、ノーボギーで復調急。パー3の16番では、15ヤードを58度で鮮やかなチップインを決めている。

 「まだ、絶好調とはいえないから、自分に期待せず、行きます」と控えめでも、ムードは上々だった。

 一方、岸部桃子である。今大会は実妹でJLPGAティーチングプロ会員の華子と、初めてコンビを組んでの挑戦。「とてもリラックスしてプレーができている。キャディーをしていても、アドバイスなどは一切、ありません。でも、お水が欲しいと私が思った時、何もいわないでもサッと出てきたりして、よく知っているなぁと感謝している。本当に楽しい」と、あうんの呼吸をPRした。

 鈴木愛を追走するトリプル桃子。ちなみに、桃の花言葉のひとつに、「天下無敵」がある。石坂ゴルフ倶楽部を桃源郷とするのは、いったい誰。勝者はひとりである。

岸部桃子 <Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

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