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2022.4.29

不屈の闘志が宿った 申ジエ-圧巻の首位

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 JLPGAツアー2022シーズン第9戦『パナソニックオープンレディースゴルフトーナメント』(賞金総8000万円、優勝賞金1440万円)が4月29日、千葉県市原市・浜野ゴルフクラブ(6660 ヤード/パー72)で開幕。第1日から好調な選手が多く大混戦となった。6アンダー、首位に立ったのは申ジエ。1打差の5アンダー、2位で2週連続優勝を目指す高橋彩華が好スタートを切った。4アンダー、3位タイはテレサ・ルー、福山恵梨、天本ハルカ、川岸史果。
(天候:雨 気温:15.1℃ 風速:3.9m/s)
《グリーン=スティンプ:11 1/3フィート コンパクション:23mm》

 不安よりも、期待が上回る。すなわち、自身がゴルフに対する姿勢を表すコメントだろう。長期の離脱には訳があった。「実は、両ヒジの手術を…」と切り出し、「リハビリを終えて、やっとツアーへ戻ってきた」と話す。19年にも右手首、左ヒジの手術を行っている。

 それだけに、ラスト3ホールの連続バーディーは圧巻だった。16番=10メートル、17番=5メートル、そしてパー5・18番が6メートルと、まるでマジックショー。飛び切りのガッツポーズで自身を鼓舞する姿が印象的だ。

 シーズンがスタートしたばかりの大きな決断。スケジュールを一度、白紙へ戻した。「痛みをガマンしてプレーしたけど、やはり、手術を受けた方がいい。成功したことで、私は生まれ変わった。こうして、またプレーができるようになって本当にうれしい」と瞳が輝く。

 2週間前から、クラブを握った。「スイングの違和感、痛みだってあります。でも、以前よりずっといい」と話す。百戦錬磨の経験が祝福するように、スーパープレーを演出した。

 当初、担当医からは右ヒジだけの手術を勧められたものの、それでは左ヒジの痛みが消えないと判断したのは、当の本人。術後の1週間、両腕が使えず、食事すらままならない状況だった。28日は、34歳の誕生日。「少し、不安だったけど、今日のプレーとスコアで自信がわいてきた」。最高のプレゼントを1日遅れで手にしている。

 頑張った。しかし、まだ36ホールが残っている。情熱を確信し、闘志を呼び起こした1日が終わった。

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