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2022.6.18

佐藤心結 連日のイーグル奪取で首位キープ

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 JLPGAツアー2022シーズン第16戦『ニチレイレディス』(賞金総額1億円、優勝賞金1800万円)大会第2日が6月18日、千葉県千葉市・袖ヶ浦カンツリークラブ 新袖コース(6563ヤード/パー72)で行われた。ハイスコアの大混戦。通算11アンダーで西村優菜、佐藤心結、森田遥が首位に並んだ。3打差の8アンダー、4位は稲見萌寧。
(天候:曇り 気温:24.1℃ 風速:3.5m/s)
《グリーン=スティンプ:11フィート コンパクション:23mm》

 勝利へのブレない気持ちがボールへ宿る。佐藤心結、最終18番、2Uを選択した残り213ヤードの第2打。2オンへ成功し、グリーンを取り巻くギャラリーが大歓声をあげた。期待に応え、5メートルのイーグルトライに成功。第1日の1番に続いて、連日の離れ業を披露した。

 「イメージしたのは、フェードの高い球。グリーンをキャッチした場合、ボールが止まってくれるように…。想像以上にピンへ向かって真っすぐ飛んで、左から右への風に流されるかと思いました。でも、風の影響を受けず、ピタリと止まって、本当にびっくりです」。さらにカップインの際も、右拳をぐっと握りしめるガッツポーズを繰り出した。まるで最終日のウイニングパットのように。

 同組の西村優菜も、「とにかく素晴らしいイーグル。感心してみていた」と大絶賛したほどだ。首位から2打差のビハインドをアッという間に取り戻し、首位タイで最終日へ向かう。

 前日、自己のベストスコアを更新するスーパープレーを披露。「ゾーンに入っていた」と表現したが、そんな吉日が毎日-というほど、プロの世界は甘くはない。6番まで2バーディーを奪ったが、8番では約10メートルから3パットのミス。後半もパー3の11番で第1打をバンカーに打ち込み、ボギーを叩くなど、一進一退の流れが続いた。さらには、森田のチャージで首位の座を明け渡した。

 「我慢したから、最後にイーグルというご褒美がもらえたのかもしれない」と笑顔で語った。シーズン15戦を経た、率直な感想である。一方で、「ギャラリーの方がいらっしゃる状況がありがたい。今日もイーグルを取った時、大きな歓声をいただいて、すごくうれしかった。有観客の試合はワクワクします」とも。

 となれば、もちろん狙いはツアー初優勝だろう。「今日以上のスコアを出さないといけませんね」と、かみしめるようなひと言でVへの決意を表した。コロナ禍を克服し、一発合格を果たしたルーキーである。チャンスは逃さない。

(オフィシャルライター・宮脇 廣久)

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

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