2022.7.20
小祝さくら Vは自然体が運んでくる
JLPGAツアー2022シーズン第20戦『大東建託・いい部屋ネットレディス』(賞金総額1億2000万円、優勝賞金2160万円)が7月21日、北海道札幌市・滝のカントリークラブ (6560ヤード/パー72)で開幕する。20日はプロアマ大会、公式会見が行われた。
悲願達成へ必要不可欠なものは何だろう。小祝さくらは、ひとつの結論を出し、改めて言葉にした。「優勝した時、振り返ってみると、すべてのことがうまくいっている。それはもちろんですけど、やはりパッティングにつきると思う。良いパッティングが決まれば、良い流れがつくれる。最後はパッティングです」と、達観した表情で話す。
前半戦、最後のニッポンハムレディスクラシックに続き、地元・北海道開催。デビュー当時から、「ホームV」を大目標に掲げてきた。プロ入りしてから13戦のチャンスがあったものの、いまだに未達成である。
ただし、手をこまねいていたわけではない。毎回、あの手この手を駆使。前々週は、こんなことを試した。「どんなことをしても、ニッポンハムはパッティングがダメ。途中から、表現は適当ではないかもしれないけど、何も考えない。いい意味で適当にストロークをしたらすごくいい。元々、アマチュアの時は(パッティングで)苦手意識は全くなし。よしっ、やってみるかとなった。とにかく考えない。あるがままの状態でストロークをすれば-のスタイルにしました」と加える。
オープンウィークはコーチ帯同で、ショットからすべてを整えた。調整がうまくいったことは顔つきをみればわかる。そして、改めて、前半戦を振り返り、「優勝はうれしかったけど、一番の喜びは全米女子オープンでプレーができたことです。JLPGAツアーでは納得がいくプレーができなかった。課題がたくさん…」とトーンダウンしてしまった。
スタッツを見ても一目瞭然だ。パーオン率=72.2222は3位にもかかわらず、平均パット数=1.8162は34位。せっかくのチャンスを生かしていないことがおわかりだろう。もうひとつ、フェアウェイキープ率は67.1679と前年より改善されているものの、44位。「スイングで、私の後ろ見ている人からフォロースルーの手が見えるように」と、スイングのポイントを語った。
観戦するギャラリーの皆さんは、スイング時の後方から注目してほしい。目標方向へ角度を変えずに手が出ていれば、それが地元Vへつながるサイン。今季は今大会を含め、北海道ではあと3戦が行われる。改良を加えた、14戦目のチャレンジ。「まず、いいポジションをキープすることに全力投球します」と自然体をアピールする。実力は十分。さっそく余計なことは考えない-を実践している。
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