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2015.3.6

圧倒的な存在感で首位発進!それでも不安を口にする賞金女王の自覚

 2015年LPGAツアーの開幕戦『ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメント』(賞金総額1億円、優勝賞金1,800万円)が6日、沖縄県南城市の琉球ゴルフ倶楽部(6,529ヤード/パー72)で開幕した。

 第1日、68をマーク。4アンダーで首位に立ったのは、昨年の賞金女王、アンソンジュ(韓国)。1打差の3アンダー、2位タイに穴井詩、酒井美紀、宮里美香、森田理香子、テレサ・ルー(台湾)、山本薫里が続く混戦ムード。大会初の連覇を目指す、O.サタヤ(タイ)は1オーバー、39位タイ。(天候:雨 気温:17.6度 風速:8.5メートル)

 強くなるほど、プレッシャーがかかる。2014年賞金女王のタイトルは、アンの緊張感を倍増させた。「順位は考えていなかった。でも、去年の賞金女王だから、1番のティーショットだけは、うまく打ちたいと思っていました」という。そのシーズン第1打を、きっちりとフェアウェイへ。実はここまでが大変だった。「きのうの夜、それを考えていたら、とてもカタくなってきた。そんな時、主人が『80を打ってもいいじゃないか』と声をかけてくれたら、気持ちが楽に…。朝、出発するときも、いつもは頑張れといわれるのに、いっていらっしゃい、でした。きっと緊張しているのがわかったのでしょうね」と明かした。

 メンタルさえしっかりしていれば、激しい雨もそれほど気にならない。6番で、シーズン最初のバーディーを奪う。圧巻は後半の9ホール。4バーディーで一気に首位を奪取した。最終ホールでもバーディーチャンスを迎えたが、「ボードを見たら、トップへ立ったのがわかった。ここはもうひとつ、と欲を出したらダメですね」と苦笑する。今大会は、日本ツアー初Vを飾った思い出のトーナメント。前日の会見では、2017年限りでツアーを引退宣言で驚かせた。

 「きょうは少し良くなったけど、ドライバーの調子が良くない。第2日のスタート前の練習で、自分の好きなドローの球筋がきっちりと出れば、いいですね」。成績に満足せず、理想は限りない。これが、賞金女王の自覚だ。

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