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2022.7.30

勝みなみ-独走 最終日は記録へも挑戦

<Photo:Hiromu Sasaki/Getty Images>

 JLPGAツアー2022シーズン第21戦『楽天スーパーレディース』(賞金総額1億、優勝賞金1800万円)大会第3日が7月30日、兵庫県加東市・東急グランドオークゴルフクラブ (6616ヤード/パー72)で行われた。首位スタートの勝みなみがさらに上昇。64をマークし通算21アンダーで独走態勢に入った。9打差の通算12アンダー、2位は稲見萌寧。通算11アンダーの3位タイで小祝さくら、青木瀬令奈など5人がつけている。
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《グリーン=スティンプ:10 1/4フィート コンパクション:23.5mm》

 攻めた。ムービングデーである。首位スタートの勝みなみは最後まで、究極を追い求めた。18番、第3打。残り29ヤードの第3打は58度を選択し、イーグルを狙って果敢にトライする。しかし、1メートル及ばなかった。それでも、楽々とバーディーパットを沈め、通算21アンダーでホールアウト。

 第1日、稲見萌寧が更新した大会コースレコードの64に並んだ。第1日から65、66とロースコアをマーク。気がつけば、2位へ9打差をつけていた。「18番のアプローチ。理想通りのショットでした。きょう、思い浮かぶのはこのぐらい」。

 振り返ってみよう。前半、6バーディー、ノーボギー。しかも、2番は残り104ヤードを50度で40センチ、5番が50センチ、8番が20センチなど、抜群の精度でショットを放った。

 ただし、打った直後は微笑みよりも、納得のいかない表情を浮かべることが多い。その理由を、「スイングでクラブを入れたい角度の感覚ではない。ちょっと納得がいかなかった。だけど、結果が良かったから…」と、折り合いをつけたという。しかも、「前半、パーで終わった1、3、6番はすべて5メートル以内のバーディーチャンス。惜しかったなぁ」と話した。

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 記録は普段からまったく気にしていない。54ホールの最小ストロークは、03年ミズノクラシックでアニカ・ソレンスタムがマークした24アンダー。参考までに72ホールは、16年大王製紙エリエールレディスのテレサ・ルーで通算24アンダーだ。最終日、当然ながらレコード更新の期待がかかる。

 「楽しく、いいスコアでプレーするだけです。ただし、絶対に攻めることだけは忘れたくはありません」と間をとって、「きょうまで、ボギーがない。それでも、ボギーを叩きそうなピンチがなかったわけではありませんよ。粘りがあることに加えて、攻めているからバーディーがたくさん。自信がつきました。きょうは100点満点のラウンドです」と、頷いている。

 調子が上向いたのは6月。「前向きな気持ちとか、いろいろ要因があるけど、やはり技術向上が一番。確かに、いつも調子がいいわけではないけど、イメージと現実が重なるようになってきた。たとえ、ミスをしても原因がすぐにわかるから、うまく修正できるようになっている」という。

 大きく変化したのは、「オープンスタンスにインサイドアウト。スイングが自分のものになったことが大きい」。続けて、「ゴルフを始めた頃から、オープンスタンスでした。体が小さいけど、長くて重いクラブを使っていたからでしょう。それが高校1年の頃からかなぁ。(見た目で)スクエアの方が格好いい。直しはじめた。去年もまだ、スクエアで、それを今年、オープンスタンスに…。半足以上、一足未満です」と説明をしている。

 要は個性を重視。ここに至るまでの努力は、将来の楽しみへ変化した。ちなみに、最終日を9打差以上で迎えたケースは5例あり、すべて優勝を飾っている。スクエアのアドレスより、ぶっちぎりの優勝はもっと格好いい。ましてや、ちょっと破られなさそうな記録のおまけまでつければ、歴史にも残る。

 黄金世代の旗手は、「9打差、油断はしません」と奮い立った。 

<Photo:Hiromu Sasaki/Getty Images>

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