女王奪回を目指す、森田理香子　キーワードはリズム

　ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメント　琉球ゴルフ倶楽部（沖縄県）

　ゴルフは自分との戦いでもある。沖縄入りしてから、森田理香子は見えない不安を感じ、それを打ち消そうと必死だったという。そうはいっても、首位から1打差の2位タイで今季の第1ラウンドを終えたのだから、上々の滑り出し。向かっている方向は、ひとつ。「1番になること」だ。

　今オフ、行ったアメリカでの自主トレで、ゴルフ以外にも大きな発見が…。「ある曲を毎朝、聴いていたらとても落ち着くようになった」。日本でも抜群の人気を誇る、イギリス、アイルランドのバンド、ワン・ダイレクションのナイトチェンジ。その歌詞には、夜はめまぐるしく変化する。夢見たことでも、目覚めた時には消えてしまう。でも、怖がることはない。夜が明けても、君は変わらないといった、激励のメッセージが込められている。

　音楽は、課題としているリズムを一定に保つ効用があることを発見した。加えて、もっと苦しくなれば、師と仰ぐ岡本綾子のスイングを頭の中でイメージする。「岡本さんのスイングを、どんな人が見ても美しいと感じるのは、リズムが一定しているからです。いつも、それをイメージしながら練習をしてきました」と明かす。やってきたことに間違いはなかったと証明するものは、やはり成績。相性のいい今大会は、絶好の舞台である。