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2022.8.13

復調・吉本ひかる 心機一転の首位

<Photo:Atushi Tomura/Getty Images>

 JLPGAツアー2022シーズン第23戦『NEC軽井沢72ゴルフトーナメント』(賞金総額8000万円、優勝賞金1440万円)大会第2日が8月13日、長野県軽井沢町・軽井沢72ゴルフ北コース(6679ヤード/パー72)で行われた。この日も混戦。首位は通算10アンダーで吉本ひかる、岩井千怜が並んだ。1打差の通算9アンダー、3位タイで堀琴音、吉田優利が最終日の逆転を狙う。さらに通算7アンダー、5位タイには勝みなみなど6人がひしめく。
(天候:曇り時々雨 気温:21.0℃ 風速:3.0m/s)
《グリーン=スティンプ:11 3/4フィート コンパクション:21.5mm》

 吉本ひかる、今大会は5度目の出場。「きのうからノーボギーで、とても不思議な気分でした」といい、最終日を首位で迎えることになった。一変、激変とはこういうことをいうのだろう。何といっても昨年まで今大会は、すべて予選落ちを喫しているのだから。

 序盤、ピンチを迎えても威風堂々としていた。これが大きな違いだ。9番、ついにチャンスが来た。パー5の9番。残り119ヤードの第3打を9Iでピン横4メートルへ運ぶ。「それまでうまくパーオンができないホールもあった。ただ、アプローチで1、2メートルへ寄せ、しっかりパーセーブ。最初のバーディーが決まって、うまくいい流れに乗れたと思います」と話した。

 続く10番も、お見事。ピン右手前から12メートルのバーディーパットが決まった。「まさか、入るとは思っていません。しっかりストロークすることだけを心がけた」。淡々とプレーを続け、14番で5メートルをカップインさせ、この日のハイライトがやってきた。

 パー3の17番。9Iでグリーン左奥へオンさせたものの、その距離は再び、12メートルあった。しかも残り3ホールで急に雨が強くなってきた。「ちょっと急いでプレーを…。下りです。しっかりストロークしました」。まさに、魔術師のようだ。12メートルを2回も決めている。

 「例年とコースを比較すると、フェアウェイがふかふかしているような気がした。とても、ショットが打ちやすい。パッティングでは、14番が大事な局面。うまく決められたことが大きかった」。淡々と語っている。

<Photo:Atushi Tomura/Getty Images>

 振り返れば、黄金世代のスター候補。着実に階段をのぼりながら、次の優勝者-と毎回、候補のひとりにあげられていた。ところが、昨年から1Wの不調に見舞われる。「打球がすごく曲がる。そうしているうちに、飛距離がまったく出ない。当たりがうすい時は、190ヤードぐらいの時もあった」と、ため息が出た。

 そこで心機一転を図り、今オフからトレーニング量を増やし、スイングなどすべてを見直した。クラブ契約もフリーに。「すべてを変えました。今年もなかなか結果が出なかったけど、いつかは-。そんな気持ちで続けてきた」そうだ。

 ただし、順風満帆とはいかない。体調を崩したこともあったが、これまた、「休むこともプラスと考えてきた。すべてのことを前向きでとらえられたことが良かったのでしょう」と続けている。

 ちなみに、あす、最終日、最終組でプレーするのは5回目。初優勝を飾れば、黄金世代12人目のウイナーになる。もうひとつ、生涯獲得賞金が1億円を突破。ところが、「今の私がどのぐらいできるか、楽しみです。精いっぱい、プレーするだけですね」。ごく控えめだった。

 誕生時、宇多田ヒカルが大ブレーク。ご両親が、「当初はヒカルとそのままつけるつもりだったけど、やっぱり、ひらがながいいかもしれない-とひかるになった」。遠回りはしたものの、輝きが増した。苦しい経験は成長をうながし、素晴らしい笑顔をもたらす。しぶとさ、集中力など、見えないパワーを宿している。

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