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2022.10.14

新旧競演 佐藤靖子、櫻井心那が首位発進

<Photo:Toru Hanai/Getty Images>

 JLPGAステップ・アップ・ツアー2022シーズン第14戦・特別競技『日台交流うどん県レディースゴルフトーナメント』(賞金総額2,000万円、優勝賞金360万円)が10月14日、香川県仲多度郡・満濃ヒルズカントリークラブ(6,486ヤード/パー72)で開幕。プロ23年目のベテラン、佐藤靖子と、ステップ賞金ランキング1位を快走する櫻井心那が5アンダーで首位に立った。1打差の4アンダー、3位タイはフェービー・ヤオ、宮田成華がつけている。
(天候:曇り時々晴れ 気温:23.7℃ 風速:1.3m/s)

 2週連続Vへ櫻井心那が首位スタート。好調キープは間違いない。しかし、まず口にしたのは反省材料だった。「前週、優勝した感じがしていない。新しい気持ちでスタートしました。2日ぐらいですけど故郷の長崎へ帰ったことでリラックスできたかもしれませんね」といい、「きょうはショットが安定して、チャンスがたくさんあった。でも、ショートすることが結構あって…。10センチぐらい届かない。しっかりと修正します」と振り返る。

 そんな口調とは対照的に5バーディー、ノーボギーのラウンドなのだから、やはりすごい。現在、ステップ年間勝利記録の4勝に並んでいる。残りシーズンで優勝を飾れば、ツアー記録を更新。ただ、表情を拝見すると、そんなプレッシャーを楽しんでいるかのように映った。

 「きょう一番の収穫は、いい感じのフェードボールが打てたことです。おかげで最近はいまひとつだったショットが修正できた。バーディーチャンスが多かったことがその証明ですね」。続けて、「優勝のことはまだ考えていません。すべてが、あしたしだいでしょう」と、語っている。

佐藤靖子<Photo:Toru Hanai/Getty Images>

 一方、首位タイの佐藤靖子も素晴らしいプレーを連発。ベテラン健在をアピールした。ハイライトはパー5の18番だろう。残り90ヤードの第3打。48度を選択した。

 「風がアゲンスト。ちょっと大きいかと感じたけど、ボールが戻ってカップインです。私は見えなかったけど、スコアボードの係の方々が飛び跳ねながら、喜んでくださった」。プロにとってバーディーは特効薬といわれるが、イーグルならさらなるパワーがわいてくる。

 というのも、「連戦が続いているでしょう。ちょっと体力がきつい。今回は前日の夕方、コース入りをして練習ラウンドも行わなかった」そうだ。とはいえ、経験はある。体力温存策が効いた。何しろ、イーグル奪取は今季初めて。

 ただし、これには下げがあって、「イーグル賞は最終日だけでした。ちょっと残念。チーンという感じでした」と苦笑した。その最終日、もう一度狙えばいい。当然ながら、優勝も-。「去年の優勝は意識もしていなかったし、欲もなかった。私、あと2年でレジェンズ…。もうちょっと頑張ろう。見られているという意識を持ち続けたい」と前置きし、「うどんを食べて粘り強くプレーします」。

 プレーだけではない。トークまでしっかり締めた。ルーキーと23年目・大ベテランの競演。大いに楽しみだ。

佐藤靖子<Photo:Toru Hanai/Getty Images>

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