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2022.10.22

川﨑春花 指4本分前へ-首位浮上

<Photo:Buddhika Weerasinghe/Getty Images>

 JLPGAツアー2022シーズン第33戦『NOBUTA GROUP マスターズGC レディース』(賞金総額2億円、優勝賞金3600万円)大会第3日が10月22日、兵庫県三木市・マスターズゴルフ倶楽部(6,585ヤード/パー72)で行われた。通算12アンダー、首位タイは川﨑春花、河本結。2打差の通算10アンダー、3位タイで竹内美雪が追う。史上初の2週連続大会連覇がかかる、古江彩佳は通算7アンダー、10位タイから大逆転を目指す。
(天候:曇り 気温:21.7℃ 風速:3.5m/s)
《グリーン=スティンプ:12 2/3フィート コンパクション:22.5mm》

 やはり、ひと味違った。川﨑春花がJLPGAツアー初の最終日、最終組へ挑戦する。ムービングデーのこの日、7バーディー、1ボギーの66をマーク。首位タイへ浮上した。

 発揮したのは修正力。しかも指4本分だ。「第1日、パッティングで苦しんだ。きのうから、これではいけない。今季一番、パッティングが良かったリゾートトラストレディスと動画を比較し、アドレスでボールとの距離を指4本分、縮めた。それから、手打ちにならないように、クラブを吊るように手元を引き上げています」。

 たった、これだけ-と感じるかもしれない。しかし、実践すると、それこそ天と地ほどの差があった。第1日=30パット、第2日=25パット、第3日=24パット。きっちりと数字に表れた。

 また、修正といえば、ラウンド中にも。「9、10番で右へ外すミスが続いた。どうした…。ちょっと考えると、スイングで左へ突っ込んでいたような感じがする。だから、体が開いてしまう。もう一度、体軸を確認しました」と振り返る。

 前半、5バーディー、ノーボギーのラウンド。勢いを味方につけたものの、良いことは長続きするものではない。冷静になって、小さな危機のサインを見逃さないことが素晴らしい。

 後半、10番でボギーがあったが、14、15番で連続バーディー奪取。好調な流れをストップすることはなかった。

 9月、日本女子プロゴルフ選手権コニカミノルタ杯でツアー初優勝。しかも、最終日に64をマークする大逆転だった。もちろん、さらなる飛躍を誓ったが、「気持ちがフワフワとしていた。油断をしたわけではないけど、直後の2試合で予選落ち。もう一度、どんなプレーを-と見直し、私の立ち位置を再確認した」そうだ。

 以降、予選落ちはなし。「皆さんから、選手権の優勝をマグレと思われないようにしたい」と肝に銘じて各試合へ臨んでいる。さて、最終日はどう、戦う。

 「今回は(優勝を)意識しないわけにはいかないでしょう。おそらく、勝手に意識してしまいそう。毎プレー、目の前の一打に集中と言い聞かせ、優勝の意識を消してしまうしかありませんね」。言葉にするのはたやすいものの、実行するのは難しい。

 その上で、「守りながら、攻める。攻めながら、守る。難しいけど、やってみます」と、締めた。本人だけしかわからない勝負哲学である。19歳の若さを忘れさせるしっかりとした気構え、態度に驚かされた。

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