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2022.10.22

竹内美雪 急浮上へ転換は首がポイント

<Photo:Buddhika Weerasinghe/Getty Images>

NOBUTA GROUP マスターズGC レディース マスターズゴルフ倶楽部(兵庫県)第3日

 異変に気がついたのは7番。竹内美雪はハッとしたような表情を浮かべた。「首が右へ傾いていた。序盤からショットが乱れ、右へボールがいってしまう。ただ、ラッキーがあって、バーディーがとれていたから、危うく見逃すところでした」と、ホールアウト後、ホッと胸をなでおろす。

 ささいなことでも、大きく違った。首をまっすぐに意識。7番で今度は違和感のないバーディー奪取。続く。パー5の8番では残り86ヤードの第3打を、しっかりとコントロール。ピン手前からカップインさせ、今季初のイーグルで地元のファンへ存在をアピールした。

 「ピンの手前3.5メートルぐらいにボールが落ち、2バウンドでカップへ。私は見えなかったけど、すごい歓声だったから、近くに寄ったとは感じた」という。ちなみに、その時の気分は-という質問に、しばし考え、「やったぁ。そうですね。ごめんなさい。シンプルすぎますね」と苦笑した。

 しかも、これで勢いが加速。後半へ入ると10番から3連続バーディーまで披露した。今季一番のラウンドは、自己ベストの66。これまた、「やったぁ」だった。

 神戸出身で、コースには、「すごくいいイメージがある。今回は自宅から通えるし、たくさんの応援も本当にありがたいです」と話した。それだけに、自身初の最終日、最終組での初V挑戦は願ってもない好材料だろう。

 「勝負の結果はゴルフの神さまが決めるものですよ」といいながら、「私にできることはひとつ。集中してプレーすることです。ワンショット、ワンショットを全力でやるだけ」。

 ただし、そこへ至るまでの戒めがある。「きょうは、ルーティンが遅くなりがちだったから、しっかり意識をした。いつも、すべてをうまくやろうとしてしまう。ムダにまじめというか、私はそういうところがあります。リズムを崩さず、スピーディーに。しかも少しだけゆとりをもって」と、言葉にしながら言い聞かせた。

 現在、メルセデスランキングは67位。あすもまた、「やったぁ」といえるだろうか。首と肩の力を抜けばいい。

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