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2023.3.10

地の利を生かしたいささきしょうこが5年ぶりVを目指し、首位タイに浮上!

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 JLPGAツアー2023シーズン第2戦『明治安田生命レディス ヨコハマタイヤゴルフトーナメント(賞金総額1億円/優勝賞金1,800万円)』大会第2日が3月10日、高知県香南市・土佐カントリークラブ(6,228ヤード/パー72)で行われ、通算9アンダーでささきしょうこ、吉本ひかる、三ヶ島かなの3人が首位タイに並んだ。1打差の4位タイには古江彩佳、勝みなみ、金澤志奈の3人がつけている。
(天候:晴れ 気温:18.6℃ 風速:4.9m/s)
《グリーン=スティンプ:10 3/4フィート コンパクション:23-24mm》

 温暖な地でシーズンオフに合宿を行うツアープロは少なくない。この日69をマークし、通算9アンダーで首位タイとなったささきしょうこは、今大会を開催する土佐カントリークラブで2月に約2週間の合宿を行ったという。聞けば、プロに転向して以来の恒例行事らしいが、兵庫県加古川市出身のささきがなぜ高知県の同コースを選んだのだろうか。

 「中2のときにこの大会のアマチュアチャレンジに出場したのがきっかけです。以来、ゴルフ場の皆さんには可愛がってもらっています」とささき。他の選手よりも相当数のラウンドをこなしているはずだが、今大会では優勝争いどころかトップテン入りしたことは一度もない。しかし、今年は第2日にして首位タイに立ち、千載一遇のチャンスを迎えた。

 「ショットの調子がいいという訳ではないんですけど、アイアンショットをミスしても安全な方に外していたので、危ないホールは少なかったですね」と振り返る。実際、4バーディー、1ボギーとあえて無理な攻めをせず、少ないチャンスを確実にものにしてスコアを伸ばしたが、コースを知り尽くしている安心感があったのは大きい。

 「ここのコースは距離が短いんですが、グリーン上のところどころに大きなコブがあるので、なるべくピンと同じ面に乗せることを第一に考えました」と、ティーショット以上に2打目に神経を集中。乗せる面さえ間違わなければ、3パットを避けることができると判断したからだが、その作戦どおりに第1日、第2日と3パットは一度もなく、9アンダーまでスコアを伸ばせた。


<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 実は、今年1月の段階ではシーズン当初の数試合は欠場も覚悟していた。「昨年末に左足中指を骨折して、立つのもしんどかったんです」と言う。当然、練習やトレーニングをできる状態ではなく、回復に向けて体を休めるしかなかった。その結果、本格的な練習は2月に入ってからだったのだ。そこから急ピッチで仕上げたわけだが、開幕戦のダイキンオーキッドレディスでは単独5位となり、今大会でも優勝争いに加わっている。嬉しい誤算ではあるが、せっかくのチャンスを逃す手はない。「若い子たちの勢いはすごいですが、久々の優勝を目指して頑張ります」と、5年ぶりの美酒へ向けて気合十分だ。

(JLPGAオフィシャルライター・山西 英希)

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