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2023.3.31

鈴木愛が首位 レジェンドに学び実践中

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 JLPGAツアー2023シーズン第5戦『ヤマハレディースオープン葛城』(賞金総額1億円/優勝賞金1,800万円)大会第2日が3月31日、静岡県袋井市・葛城ゴルフ倶楽部 山名コース(6,480ヤード/パー72)で行われた。この日も鈴木愛が好調をキープ。2日連続の67をマークし、通算10アンダーとスコアを伸ばした。3打差の通算7アンダー、2位は蛭田みな美。3位タイの通算6アンダー、渡邉彩香、穴井詩など5人が追う展開になった。
(天候:曇り 気温:15.9℃ 風速:1.2m/s)
《グリーン=スティンプ:10 2/3フィート コンパクション:23.5mm》

 空白期間が、もうすぐ2年。鈴木愛が徐々に輝きを取り戻しつつある。「きのう同様、いいリズムでプレーができた」。抜群の安定感で通算10アンダーとスコアを伸ばし、首位を快走中だ。

 「キーホールはパー3の7番。すごく曲がるスライスラインでした。あのパッティング、本当に大きかったなぁ」。5Uでピン横6メートルの難しいバーディーパットを決めている。名手健在を大きくアピールした印象に残るシーン。

 「きょうは2番で2.5メートルのバーディーが来た後、3番からも3連続のチャンスでした。距離が2-3メートルだったにもかかわらず、ひとつも入らない。そんなことがあったから、7番のバーディーは本当にうれしかった」とも。

 そうはいっても、この日は感情をコントロールして淡々とプレーする姿が目を引く。実は、こんなことがあった。「開幕戦、念願の不動(裕理)さんと同組でプレー。以前からご一緒したかったけど、なかなかチャンスに恵まれなかった。コースでお会いしても、あいさつをするぐらいです。でも、開幕でいきなり…」とひと息ついて、「おうかがいしたいことがたくさんありました。プレー中のメンタル。練習の仕方など、たくさんたくさんお聞きしたいことがあった。今回は試合ですから、それほどお話をするわけにはいかなかったけど、心に刺さる言葉がたくさん。少し、思考は似ていると感じたところもあるけど、レベルが違います。さすが、通算50勝。私の17勝なんてたいしたことがありませんよ」。

 この時ばかりは興奮を隠せない様子だ。さらに、「不動さんは、プライベートでラウンドするお約束もしてくださった。その時は、技術面のいろいろなことを質問します。もっと、うまくなりたいから-モチベーションが、がぜん高くなった」と話した。


<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 一方、この日のウェアは勝負カラーのパターン、ホワイト×ホワイトの組み合わせ。どんな意味があったのだろう。「きのうは良かった。だから、また一からスタートの気持ちです。心を真っ白にして新たな一日にしようと思った」。まるでルーキーに戻ったような心意気なのだ。

 優勝はもちろんのこと。永久シード獲得を常に言葉にしている。レジェンドから学ぶ、レジェンドへの道。プロゴルファーになった幸せをかみしめている。

(青木 政司)

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