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2023.5.19

小祝さくら、いきなりフェードからドローへ変更して4位タイ

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

ブリヂストンレディスオープン 中京ゴルフ倶楽部 石野コース(愛知県)第2日

 荒天にもかかわらず、小祝さくらが4バーディー、1ボギーの68をマークし、30位タイから一気に暫定4位タイに順位を上げてきた。

 「昨日よりショットの手応えがあったので、いいイメージでプレーできました」と笑顔を見せた小祝。第1日はアウトサイドインのスイング軌道でフェードボールを打とうとしていたが、ボールに右回転を与えることができず、狙ったところへボールを落とせなかった。そこで、コーチとも相談したところ、「インサイドアウトのスイング軌道に変えて、ドローボールを打った方がいいのでは?」という結論に至ったという。ある意味真逆の動きを、しかもトーナメントが始まってから変更するわけだから、普通は戸惑うところだが、小祝は違うのだろう。「今日は狙ったところへボールを落とせました」とドヤ顔を見せる。実際、16番・パー5では3打目を1メートルに、18番・パー4では2打目をピン横40センチにピタリとつけた。

 考えようによっては、この日は雨でフェアウェイが濡れていたこともあり、ランがあまり出ない状況だった。仮に前日のラウンドでフェードボールを思うように打てていたなら、ドローボールに変える必要はなかっただろう。ドローボールに変えたことで、ランを多少稼げた分、2打目を狙いやすくなったのはラッキーと言える。

 もちろん、運だけでは上位に行けない。小祝なりに、しっかりと荒天用のマネジメントを用意していた。「悪天候だとボギーが出やすいじゃないですか。ボギーを叩くと流れが悪くなるので、最低限パーに抑えることを第一に考えます。なので、天気がよければバーディーを狙うホールでも、悪天候では無理に狙うことはしません」。まずは確実にグリーンに乗せることが優先される。どれだけボギーを少なくするかを意識して回ることで、危険を回避できるというわけだ。

 今季は3位が3回あるものの、そこからもう一段階スコアを伸ばせないジレンマもある。「やっぱりパッティングですかね。あとはパッティングとショットが上手くかみ合ってくれれば…」と分析する。そういいながらも、この日は11番で9メートルを外して一つ目のバーディーを奪っている。幸いにも、この日は18ホールを回り切っているので、第3日はコースへ早く来る必要はない。

 「明日からは天気もよくなるみたいですし、しっかり休んで体力を回復させて残り2日間を頑張りたいです」。果たして2位の壁を今大会でぶち破ることができるのか、まずは第3日で首位との差を縮めておくつもりだ。

(JLPGAオフィシャルライター・山西 英希)

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

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