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2023.7.7

菊地絵理香が首位 相乗効果で3日連続同組に

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 JLPGAツアー2023シーズン第19戦『ミネベアミツミ レディス 北海道新聞カップ』(賞金総額1億円、優勝賞金1800万円)大会第2日が7月7日、北海道札幌市・真駒内カントリークラブ空沼コース(6611ヤード/パー72)で行われた。昨日同様、北海道出身の地元勢が猛ハッスル。2日連続60台のスコアをマークした菊地絵理香が通算8アンダーで首位をキープした。1打差の通算7アンダー、2位タイは宮澤美咲、小祝さくら。予選ラウンド同組の3人が3日連続でプレーする。
(天候:曇り 気温:24.9℃ 風速:1.1m/s)
《グリーン=スティンプ:11 3/4フィート コンパクション:23.5mm》

 やはり菊地絵理香は先手をとると強い。1打を争う大混戦の展開ながら、首位をキープした。序盤からバーディー奪取。5バーディー、2ボギーの内容だった。「前日とは変わって風が穏やかで、コンディションが良かった。だから、欲をいえばもう少しスコアを伸ばしたかったけど、内容はとてもいい。(バーディー)チャンスを3回ぐらい逃したけど、グリーンのラインが読みづらい。仕方がありませんね」。淡々と一日を振り返っている。

 前日に続き、小祝さくら、宮澤美咲と同組。北海道出身者のペアリングとあって、ホールを囲むような大ギャラリーを引き連れてのラウンドは壮観だ。当然のように、大声援を受ければ、目には見えないプラスアルファのパワーが湧き上がってくる。しかし、冷静沈着だった。

 「応援はありがたい。でも、私は自分のプレーをすることに必死でした。うまく気持ちをコントロールすることがテーマ。この2日間、前向きで自然に思えるようにうまくいっています」と前置きし、「あすからは、緊張感が増してくる。良くない方向へ行かないように、緊張しないで伸び伸びとプレーができたらいいですね」と話している。

 一方で、同組の2人を「一緒にプレーしやすい。リズムが良かった」と感謝の言葉を。ただし、「(誰と同組でも)私は関係ありませんけどね」とも加えた。これも自身の哲学のひとつである。


<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 ただし、小祝は、「ショット、パッティングともに安定しているのが(菊地)絵理香さんです。何度も同組になったことがあるけど、そのたびにとてもやさしいお姉さんという感じがする。だから、私もしっかりしないといけない。そういう感じです」。67をマークし、1打差の2位へ浮上した。

 さらに、宮澤はどうだったのか。「ラウンド中、何気ないおしゃべりをしてくださる。ありがたいです。ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップでも、予選ラウンドをご一緒させていただいた。その時、バーディーをとって、美咲ナイス-と言ってくださったことが忘れられない。よく、年上の先輩方から、さんづけで呼ばれますけど、私は美咲といわれた方がうれしいです。今回も必死についていくだけ。スコアボードを見るヒマもなかった」という。

 開幕前、菊地が語っていたのは、「みんなで大会を盛り上げたい」だった。まさに有言実行である。そうはいっても、ムービングデーからは、「まだ、半分が終わっただけ。ここからが大事です。ギアを入れなおして、しっかりスコアを伸ばせるように頑張ります。ジャッジが正確にできているのは、傾向と対策がうまくいっているからでしょう。日々勉強。正解はありませんよ」。人にやさしく、自分に厳しい。たゆまぬ努力の成果をプレーで表現するためだ。

                                 (青木 政司) 

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