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2023.9.6

ゴーゴー桃子 公式競技55戦目『ゴロがいい』

<Photo:Hiromu Sasaki/Getty Images>

日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯 パサージュ琴海アイランドゴルフクラブ(長崎県)

 準備万端。上田桃子の表情には、その4文字が浮かび上がっているようだ。今回は公式競技55戦目で、今大会は15戦目の挑戦である。「55…。ゴーゴーですね。ゴロがいい」。パッと顔が輝く。誰もが手中にしたい公式競技のタイトルだ。

 そんな気持ちが最も強いのは、この人だろう。「今シーズン、この大会まで優勝できなかった。一日も早く勝ちたい。それは従来と同じ」と前置きし、プロ日本一へ挑む経験と、心構えを明かす。

 「今年はメジャーに調子をあげられたらいいなぁ。そんな気持ちでずっと調整している。おかげさまで、ここまで調子を落とさずにきています。前週はオープンウイーク。トレーニングをしっかり行った。技術的なことはとりたてて変化がない。体重配分など細かいところをチェック。それから、ニトリレディス(第3日の後)気がついたパッティングのポイントを復習して、間違っていないかを確かめた。簡単にいうと、リズム。最終日(第4ラウンドが途中で中止)に実際、確認ができたから。その再確認なども行った」と、プロセスを話している。

<Photo:Hiromu Sasaki/Getty Images>

 2015年、今コースで開催された大会で2位タイと健闘。「届きそうで、届かなかった。それが私のメジャーとの距離なのかなぁ、とそういう思いでいます。それが(優勝まで)遠いのか、近いのかはわからないけど、スコアはつくれている。ただ、きょうまでの練習ではアウトを全ホール、覚えているのに対して、インは3ホールの記憶だけ。だから、インはフレッシュな気持ちでプレーしている」と心情を語った。

 勝負に対する情熱は人一倍。それでも、こと公式競技となると手が届きそうで、届かない。

 「ゴルフは準備が整ったからといって、勝てるわけではない。セオリーはありません。あくまでも勝負は結果論ですから、何が正解か-正直にいうとわかりません」と前置きし、「第1日から最終日の前半9ホールまで、自分との戦い。そして、バック9は勝負に徹して、戦うべき相手は、私の外にいる。今回はそういう気構えでいます」。週末を見据えるように、遠くへ視線を移す。

 最後に漏らした、「時には、勝つことにこだわらなければいけない」のひと言は、自身へのエールのように、聞き手にも伝わってきた。

(青木 政司)

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