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2023.10.5

原英莉花 熟知したコースで2週連続Vを

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 JLPGAツアー2023シーズン第31戦『スタンレーレディスホンダゴルフトーナメント』(賞金総額1億2000万円、優勝賞金2160万円)が10月6日、静岡県裾野市・東名カントリークラブ(6590ヤード/パー72)で開幕。5日はプロアマ大会が行われた。

 原英莉花は2週連続優勝がかかる。しかも、17日からスタートする来季の米ツアー2次予選会へ向け、10月は大一番が続く。「結果はコントロールできない。でも、ショットは納得できる形で終わりたい」。いつになく神妙な面持ちで言葉を選んだ。

 5月、椎間板ヘルニア手術を受け、日本女子オープンで完全復活を遂げた。3日には、指導を受けるジャンボ尾崎へ報告を。「すごく、うれしそうでした。グータッチもしてくれて」と、大感激の様子だったが-。

 続いて、「きょうからエリカを尊敬するようにした。おまえじゃないほうのなぁ」。これには少々、驚きを隠せない。要はあの粘りを身に着けろ-ということだ。「はい。ジャンボさんもそうおっしゃっていた。あれは本当にすごかったです」と改めて、デッドヒートを展開した菊地絵理香を称えた。

 最高の力を大一番で発揮する。それが対戦する相手への最高の礼節だ。暗にジャンボはそのことまで、伝えたかったのではないか、と感じた。勝敗はその先にある。それが帝王学なのかもしれない。勝者を上回るような魅力がある敗者には、なかなか出会えないものだ。名勝負だった。

 今大会は6回目の出場。「ひとことでいえば、難しい。でも、コースは十分にわかっています」という。最高成績は20年の5位タイ。とはいえ、大きな困難を乗り越え、日本一になった。今はそんな自信が表れている。

 従来、クラブ選びには人一倍、こだわりをもっていた。こだわりはいわば、弱点にもなる。かつての米国遠征でも苦悩した経験を踏まえ、「迷いがないように。今は、そこ(米国)へ行くから替えることはしません」。心技体が整った。 

(青木 政司)

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