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2023.11.19

ショット復調の西郷真央、自身の今季最終戦を2位で終える

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

第42回大王製紙エリエールレディスオープン エリエールゴルフクラブ松山(愛媛県)最終日

 ボギースタートながらも8バーディー、2ボギーの65をマークし、通算12アンダーまでスコアを伸ばした西郷真央。しかし、優勝した青木瀬令奈にはわずか1打及ばなかっただけに、ホールアウト後は悔しい表情を見せた。「今日は3パットを2回したのが全てかなと思います」。その2回とは1番・パー4と13番・パー4。1番では出鼻をくじかれ、13番では追い上げムードに水を差されてしまった。「ともにシンプルな上りのラインでしたが、アゲンストをかなり強く感じてしまい、自分がイメージした以上に打ってしまったのが原因です」。結局、返しのパットを決め切ることができず、どちらもボギーとしてしまった。タラレバだが、仮にパーセーブしていたならまた違った結果になっただろう。

 悔やまれるのは、第3日が荒天のため中止となったことだ。最終日は首位と5打差のスタートとなったが、やはりそれだけの差を縮めるのは容易じゃない。もちろん、第3日を行ったことでさらに差を広げられる可能性もあったが、それでも「プレーをしたうえで差を縮めたかった」というのが正直な気持ちだろう。ただ、首位発進した岩井千怜がスコアを伸ばせなかったとはいえ、首位に1打差まで迫ったことにはある程度の満足感はある。


<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 「アイアンショットでドロー、フェードを打ち分けることができ、チャンスにつける回数も多かったですし、トータルで見ればすごくいいプレーができたと思います」。欲を言うなら、14、15、16番でバーディーパットを決めておきたかった。それでも、17番・パー5ではピンまで残り195ヤード地点から2オンに成功し、2パットのバーディーを奪い、最終18番・パー4では、少しでも青木にプレッシャーを与えられたらと思い、最初からバーディーを狙いにいった。その思惑どおり、9メートルのバーディーパットを沈め、この時点では首位タイに並んだが、後続の青木がスコアを1つ伸ばしたことで、プレーオフに持ち込むことは叶わなかった。

 西郷にとっては今大会が今季の国内女子ツアー最終戦となったが、苦しいゴルフが続いたシーズン当初からしてみれば、最後の2戦を優勝、2位で終われるとは夢にも思わなかっただろう。「良かった時期に戻れたというよりも、新しい自分に成れたと思います。その意味ではものすごく成長できた1年でした」と振り返る。12月にはUSLPGAツアーのQスクールを受験するが、新たな扉を開くためにも、この2戦の結果はいい後押しになるに違いない。

(JLPGAオフィシャルライター・山西 英希)

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