日韓ツアーで二兎を追うジョンジェウン　初Vへ向け視界良好

『ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ』 茨城ゴルフ倶楽部 東コース（茨城県） 1日目

　今季から日本ツアーへ参戦中のジョン ジェウンが、素晴らしいプレーを披露した。インスタートの14番で、ティーショットのミスが災いして、ダブルボギーを叩いたが、すぐに気持ちを切り替えたのが幸い。終わってみれば、難コースを克服し、8バーディーを奪った。「先週まで韓国ツアーに出場していて、4日に日本に戻ったばかり。このコースは5日にプレーしただけです。だから、コースを把握しているとはいえない。でも、どんなに知っているコースでもショットが悪ければ、スコアになりません。今はショット、パッティングがとても良い状態なので助かっている。しかし、体はとても疲れていて…」。ところが、取材中は満面の笑顔を浮かべており、とてもお疲れとは思えない。

　秘密はフィジカルの強さだ。小学生時代はスケートのショートトラックを行っていた。わずか2年で全国大会へ出場するようになり、将来性を高く買われていたが、ゴルフへ転向する。もっとも、こちらもすごかった。小学生からナショナルチームの一員として活躍。自然の流れでプロになった。昨シーズン、以前から計画を立てていた日本ツアーのQTへ挑戦し、出場資格をつかんだ。韓国では「(フィギュアスケートの)浅田真央さんに似ていると、皆さんから言われていました。どうですか? そんなに似ていますか」と逆質問を受けたが、むしろ女優のチェ・ジウの方がピッタリくる。ちなみに、好物は「納豆」で、この日も大いなるスタミナ源になったという。また、大好きな日本語は、『なるほどね』。なるほどと思うような、エピソードを数多く聞かせていただいた。