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2015.5.10

チョンインジが独走V 初出場、初優勝、初公式戦制覇

 2015年LPGAツアー公式戦『ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ』(賞金総額1億2,000万円、優勝賞金2,400万円)の最終日が5月10日、茨城県つくばみらい市の茨城ゴルフ倶楽部 東コース(6,550ヤード/パー72)で行われ、日本ツアー初出場の20歳、現役大学生プロのチョンインジ(韓国)が優勝を飾った。この日は、3バーディー、4ボギーの内容ながら、3日目までのアドバンテージを生かし、通算12アンダーで、4打差をつける逃げ切りV。2位は通算8アンダーで上田桃子、3位に通算4アンダーのイボミ(韓国)が入った。(天候:晴れ 気温:24.5度 風速:5.4メートル)

 ダンボは魔法使い。どんな困難も楽しみに変化させてしまう、とっておきのマジックがあった。「ミスをしたら、すぐに心をリセットする。パーパットが入らない時だって、私は完ぺきなストロークをした。結果が入らなかっただけ。そう思えば、ネガティブな気持ちが一瞬で吹き飛んでしまう。きょうもラウンド中は、風がとても強く難しいコンディションだったので、メンタルを何度かリセットする場面もありましたね」と振り返ったのは、3日目を終わり、2位に5打差をつけたアドバンテージが大きい。しかし、チョンインジはピンチを迎えても、チャンスに変えてしまう。決勝ラウンドの2日間、同組でプレーした上田桃子がこんな話をしていた。

 「彼女はとてもいいゴルフをしていました。ピンチでもボギーにしない。それどころか、チャンスに変えてしまう。うまい選手です」。周囲が、いくらプレッシャーをかけ続けても、崩れない理由はここにある。そういうタイプは、接戦に強い。これほどの独走で優勝を飾ったことは、「記憶にありません。優勝した時は、接戦が多かったように思います。そうした経験を積みながら、いつだって、これからも丁寧にプレーしようと心掛けてきた。今回、優勝できたことに感謝をします。楽しくプレーができました」とほほ笑んだ。

 優勝会見では、時おり、日本語が飛び出した。15歳の頃、日本への興味が深まり、日本語レッスンへ10回ほど通ったが、「ゴルフの練習が忙しくなり、そこから休んでいます。イボミ選手からはラウンド中、『日本ツアーで一緒にプレーしましょう』と誘われました。ただ、現実的な話では、私はまだ大学生。それは学業を終えてからしっかりと考えてみたいと思う」。今大会へは「臨時登録プロ」として出場。もし「LPGAツアー競技優勝者」の資格で、今後の日本ツアーへ出場するためには、4週後の6月5日までに「TPD単年登録」を完了しなければならない。ただ、彼女の口ぶりから、そんなムードはなかったが…。

 さて、日本では全く知名度はなかったが、わずか4日間でゴルフファンのハートをつかんでしまった。「きょうも、(愛称の)ダンボ!と、たくさんの日本の方に声援をいただいたことに感謝したいです。それから、短い滞在でしたけど、たくさんのいい思い出をつくることができた」。試合中でも、両親が「仏像を見たい」といい、牛久大仏へ出かけたエピソードも明かしている。その落ち着いたたたずまいと、控えめな口調、知的なスマイルは、ダンボではなく、さながらシンデレラのようだった。

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