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2024.3.14

連覇へ挑戦 青木瀬令奈-24年のテーマ

 JLPGAツアー2024シーズン第3戦『Vポイント×ENEOS ゴルフトーナメント』(賞金総額1億円、優勝賞金1,800万円)が3月15日、鹿児島県姶良市・鹿児島高牧カントリークラブ(6,456ヤード/パー72)で開幕する。14日は指定練習日。出場各選手がそれぞれ、最終調整を行った。

 青木瀬令奈にとって今回は、ディフェンディングチャンピオンとして迎える大事な大会だ。この日は最終調整を行うと、少し足を延ばして隣接する宮崎県・霧島東神社へ必勝祈願。身も心もすっきりさせ、第1日へ挑む。

 「もちろん、去年、詣でていい結果を残すことができた鹿児島神宮へも、日を改めてお礼をしてきます。ただ、きょうは天孫降臨の地へ行ってみたい、と思い立った」そうだ。もっとも各試合で、地元の神社などへあいさつをすることをルーティンとしている。「シード選手として、当地へ来ることができました。優勝して、また戻ってこられたことなど、静かに手を合わせて毎週、試合へ臨みます」という。まさに、勝負師-の鑑である。

 技術と精神の鍛錬が青木流なのだ。さらに、今回は大きなテーマを掲げている。「誰もが勝ちたい。選手はそれぞれ工夫をしながら優勝を目指している。ツアーの選手はそんな集まりですよ」と笑い、「一年ぶりの鹿児島高牧カントリークラブは、まるでホームのような気持ちできょうもプレーができた。ディフェンディングチャンピオンということで注目されているし、私は大会連覇、2週連続優勝を経験したことがない。だから、やってみたい」と意欲的だ。

 さらに、「私は気力の回復に時間がかかる。だから、優勝した翌週はあまり成績がよくない。今季はそういったことも解消しなければいけない」と続けた。 

 ポイントのひとつがパッティング。センターシャフトのニューパターを使う。「ひとことでいうと、自分に厳しいパター。もし、ストロークでミスをすれば、しっかりとミスの原因がわかる。対照的に思い通りに打てば、結果がすぐに出ると思います」と話した。そして、「改めて、トリッキーなコースの印象を受けました。ボールを置きに行っては勝てない。攻めていく覚悟が必要。きょう、コースと会話しながら得たことです」。とても静かな決意表明だった。準備が整った証である。

(青木 政司)

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