2024.3.22
山下美夢有、ノーボギーで2打差4位の好発進
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
アクサレディスゴルフトーナメント in MIYAZAKI 2024 UMKカントリークラブ(宮崎県)第1日
2年連続年間女王の山下美夢有が首位に2打差の4位という好位置でスタートした。しかも、6バーディー、ノーボギーの66は今季ベストスコアだ。
「今日はショットがだいぶ安定していて、いいリズムでプレーできました」と、久しぶりに満足げな表情を見せた。山下が好不調かどうかを見極めるバローメーターの一つとしてあるのが、最後まで振り切れるかどうか。この日は自ら「フィニッシュを取れていました」と振り返っただけに、ショットの調子はかなり良かったことは間違いない。実際、フェアウェイを外したのはわずか1度しかなかった。
ティーショットが安定し始めると、一気に波に乗る傾向が強い山下だけに、残り2日間での2打差はあってないに等しい。あえて不安を挙げるとしたら、72.2222パーセントだったパーオン率だろう。縦距離が合わなかったことが原因だが、その理由を次のように語る。
「このコースは砲台グリーンが多く、グリーン面が見えないホールも結構あるので、構えづらかったり、距離感が合わないことも多いからでしょう」。対策としては、自分が計算した数字を信じてスイングするだけだという。ただ、今のところ納得のいくスイングができているだけに、余計な迷いさえなければピンに寄る確率も高くなるはずだ。
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
また、今回はキャディーに妹の蘭さんを起用。昨年8月のCAT Ladies以来、2度目となるが、いい癒しになっている。「前回よりも頼もしさは増しました。タイミングよく捕食を出してくれたりして、分かってくれているなと。ただ、たまにフックとスライスを間違えるときがあるので、そういうときは聞き流しています」と笑った。
今季は3戦終了して鈴木愛が2勝を飾るなど好調さを見せているだけに、昨年の女王としてもそろそろ優勝が欲しいところ。しかし、山下に焦りはない。スコアよりもショットの好調さを維持することを優先したいからだ。元々春先は調子がいい方でもなく、スイングが安定してくれば、結果は自然とついてくると考えるタイプでもある。「明日もしっかりコースマネジメントを行い、今日と同じプレースタイルで頑張りたいですね」。この時期だからこその落ち着いたメンタリティでラウンドするつもりだが、意外にもそれが好結果につながることは多い。まずは最終日を好位置で迎えるためにも、第2日はしっかりと上位をキープしたいところだ。
(山西 英希)
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