3週連続V&ドラコン連覇　竹田麗央の挑戦

＜Photo：Atsushi Tomura/Getty Images＞

　JLPGAツアー2024シーズン第27戦『第55回住友生命Vitalityレディス 東海クラシック』（賞金総額1億円、優勝賞金1,800万円）が9月13日、愛知県美浜町・新南愛知カントリークラブ美浜コース（6,560ヤード/パー72）で開幕。12日はプロアマトーナメントが行われた。

　竹田麗央は現状を、「前週と変わらず、です」と表現した。ということは、無比、無類、無双の状態ということができる。JLPGA直近の4試合で3勝。しかも、その間にはAIG女子オープン出場を果たした。タフでテクニックも抜群だ。

　今回はツアー史上3人目の3週連続Vまでかかる。前週、今季のテーマのひとつだった公式競技初制覇を果たし、アジアナンバーワンの称号をつかみとった。そんな大仕事を成し遂げても、確かに外見は変わっていない。

　それだけに、古江彩佳、山下美夢有など強敵揃いのフィールドでも、間違いなく大本命だろう。前回、3週連続Vチャレンジはスタートで出遅れ、追い上げたものの（24年パナソニックオープン）5位タイ。ということで、「仕方がなかった。パッティングが決まらなかったから…。それほど、(記録を)意識してはいなかったです。でも、今回は第1日からしっかりと上位をキープしたい。今回はかなりスコアが伸びるでしょうから」と、より気を引き締めていた。

＜Photo：Atsushi Tomura/Getty Images＞

　一方で、全身で闘志をあらわしているのは第2日競技終了後に行われる、朝日インテックpresentsドライビング女王コンテスト。前年、日本一に輝き、今回は連覇を目指しての大一番。こと、3週連続－に関しては、「簡単にできることではない。できてもできなくても、どちらでもいいかなぁ」と淡泊だが、こちらに関しては、前週の優勝会見で、次の目標を質問され、「ドラコンです」と即答するほど気合が入っている。

　元々、飛距離には人一倍のプライドが。「頭から離れない」と、ストレートに話すほどだ。ちなみに、「目標は280ヤード。ライバルは穴井詩さんです。特別なことはしません。試合で使う1Wで行く」と話した。

　ただし、連戦の疲れがちょっと気になるところ。それだけに、「前週から、練習を3分の2程度の時間で終わらせている。うまく調整したい」と締めくくった。二兎追うものは一兎も得ず、のことわざがあるが、時には例外もありそう。二兎追うものは足がはやい－を実践してみせることもいい。