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2015.6.12

払しょく、リベンジ…。藤田光里は静かに燃える

2015年、LPGAツアー第15戦『サントリーレディスオープンゴルフトーナメント』(賞金総額1億円、優勝賞金1,800万円)第2日が6月12日、兵庫県神戸市の六甲国際ゴルフ倶楽部(6,511ヤード/パー72)で行われた。この日、8バーディー、2ボギーの66をマーク。成田美寿々とともに通算10アンダーで、首位に立ったのは藤田光里。2打差の通算8アンダー、3位タイにはイボミ(韓国)、笠りつ子がつけ、通算7アンダー、5位タイは堀琴音など4人。また、宮里藍は76と崩れ、通算3オーバーで予選落ちした。(天候:曇り時々晴れ、気温:24.7度、風速:3.0メートル)

 今シーズンの自己ベスト66をマークした藤田光里は、「ラウンド途中から、攻めることができた。おかげでショットも良くなり、回っていても楽しかった」と笑顔をみせた。1勝目は運、2勝目からが実力といわれる勝負の世界。藤田もその言葉の意味を、強く意識している。「初優勝の前から、それは思っていたことです。確かに、1勝目は私の場合も運がついていた」。改めて『フジサンケイレディスクラシック』のツアー初Vを振り返った。それだけに、「1日でも早く2勝目をあげたい。間隔をあけると大変になる」。喜んではいられない。将来を見据え、危機意識を抱いている。これがプロ2年目の成長だ。毎試合、ばくぜんではなく、しっかりとした目標を設定。今大会は、当初、「予選通過です」と控えめに話していたが、実は、「1日3アンダーずつを上積みしていくと心に決めていた」と、本音を明かす。当然、それを実現すれば優勝争いだ。

 一方、4日間へも特別な思い入れが…。『ヤマハレディースオープン葛城』では、2位タイで予選ラウンドを終えたが、3日目に83の大叩きを演じた。「左手首痛や、ラウンド中にアンラッキーなことばかりでした」といい、今季2試合目の4日間大会『ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ』では、よもやの予選落ちを喫した。「フジサンケイで優勝ができたのは、ヤマハの第3日の悔しい経験がパワーに変わったと思う。サロンパスカップも調子がいまひとつだったけど、予選落ちではダメ。今年、予選を落ちたのはあの1試合だけです。それを消せるのは、やっぱり-」。最後の言葉を飲み込んでしまったが、もちろん2勝目と言いたかったのは、間違いなし。ましてや第3日は、『スタジオアリス女子オープン』で逆転負けした、成田美寿々と同組。最終日、優勝を目指すには、まずはリベンジを果たさなければならない。

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