2015.6.19
斉藤愛璃は、雨で躍動 『集中力が増した』
『ニチレイレディス』 袖ヶ浦カンツリークラブ 新袖コース(千葉県) 1日目
他人が苦にするものを得意とするのも、プロならではの特性だ。斉藤愛璃は「雨が好き。あまり激しく降るのはどうと思いますけど、しとしと降る雨は集中できる」と好調の秘密を明かす。確かに、雨模様だった『ヤマハレディースオープン葛城』でも、成績が良かった。今季は14試合に出場し、半分が予選落ち。「開幕戦からショットの調子が悪く、ずっと悩んできた。その分、アプローチでしのいでいたという感じです。おまけに、最近はバーディーの数も少なくなっていたし、ボギーを叩いてはいけない、そんなことばかりを考えながらプレーをするのは、本当に苦しい」と話している。
上昇のきっかけは、アドレスの修正。練習場ではきっちりとできても、「コースに出ると、景色に惑わされてしまう。私は右へ向くクセがある。スクエアに構えているつもりでも、上半身だけ左へ向いているなど、実際は、そうではない。自分のクセをわかっていくことが、これからにつながる」。目先の結果だけにこだわるのではなく、将来まで見通して修正していくことを肝に銘じた。同時に、苦手の夏場を乗り切るため、ランニングを続けている。「走ることは、スポーツの基本中の基本です」と話し、「トレーニングはつらいけど、いいスコアが出れば、とにかく楽しい。明日以降も、楽しく伸び伸びとプレーすれば、結果がついてくる」と自らに言い聞かせていた。
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