李知姫、貫録のV宣言！ 「結果はついてくる」

　2015年LPGAツアー第16戦『ニチレイレディス』(賞金総額8,000万円、優勝賞金1,440万円)の大会2日目が6月20日、千葉県千葉市の袖ヶ浦カンツリークラブ 新袖コース(6,584ヤード／パー72)で行われた。この日、5バーディー、ノーボギーの67をマークし、通算9アンダーで首位に立ったのは、李知姫(韓国)。2打差の7アンダー、2位にアンソンジュ(韓国)、通算6アンダーの3位タイに、連覇を狙う申ジエ(韓国)、松森彩夏、黄アルム(韓国)がつけている。(天候:晴れ、気温:25.1℃、風速:2.6メートル)

　パンツの左足にプリントされたスヌーピーが笑っている。もちろん、それ以上の笑みをつくったのが、首位に立った李知姫。「きのうも、きょうもノーボギー。やっぱりボギーがなければ満足度が違います。最近はショットの調子が悪かったので、とにかくボギーが多かった。せっかくつかんだこのいい流れを止めたくない。もっとノレる感じだし、きょうのようなプレーができれば、結果はついてくると思う」と、早くも優勝宣言が飛び出した。上昇のきっかけは、悩み抜いて発見した練習方法。「ニュートラルの状態に戻すためには、どうしたらいいか? しばらくそればかりを考えていた。試合が続くとどうしてもスイングが崩れるから、コースではなく練習場で2週前からじっくりと打ち込んだ。おかげで、スイングが安定して、ショットの調子が良くなりました」と明かす。

　2011年の今大会を制しているように、コースとの相性も抜群だ。そして忘れられないのは、この年に発生した東日本大震災の被災者へ、優勝賞金よりも多い3,000万円や副賞などを「他人事とは思えません。役立ててほしい」とLPGAを通し、寄付を行った。他にも日本のジュニア育成のため、毎年チャリティー活動を継続している。あすは最終組で、同じ韓国のアンソンジュ、申ジエと、自身の今季2勝目をかけV争いを行う。「勝負は勝負。誰が相手でも同じです。スリリングな展開を十分に堪能したい」と締めくくった。