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2025.5.17

33歳のP.コンクラファンが逆転で今季初勝利

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

JLPGAステップ・アップ・ツアー2025シーズン第5戦『CTBCレディスオープン』(賞金総額5,000万円、優勝賞金900万円)大会最終日が5月17日、台湾・桃園市、Orient Golf and Country Club(6,512ヤード/パー72)で行われ、タイのP.コンクラファンが通算10アンダーで大会初優勝を飾った。3打差の通算7アンダー、2位にチャヤニット・ワンマハポーンとチャヤヌンチョンラダ。この日67をマークして通算5アンダー、5位に入った高木萌衣がJLPGA勢最上位となった。

最終18番ホールでウイニングパットとなるバーディーパットを沈めた瞬間、両手の拳を何度も振り下ろして喜びを表現したP.コンクラファン。結果だけ見れば2位と3打差の圧勝と思われるが、バックナインに入ってから1打差に迫られていただけに、気持ち的には「苦しい戦いだった」と振り返る。そんな緊張感から解放されたと同時に、今季は2位が2回となかなか優勝に手が届かなかった悔しさを解消した思いが派手なガッツポーズとなった。

首位に1打ビハインドで迎えた最終日、とにかく自分のゴルフに集中することだけを考えた。「先週出場したWPGレディスオープンでは2位に終わりましたが、ゴルフの状態は悪くなかったので、自分のゴルフができればチャンスがくると思いました」。その予想どおり、前半は3バーディー、ノーボギーで回り、あっという間に首位に立つ。コンクラファンの武器は平均275ヤードのドライバーショットだが、3つのバーディーのうち2つは第2打をウェッジで打ち、ピンそばにつけたものだ。後半に入っても勢いは衰えない。10番パー5では2オンに成功し、バーディーを奪い後続との差を広げる。


<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

ところが、11番からショットが乱れ始め、14番を終えた時点で2位との差はわずか1打に。ただ、コンクラファンに焦りはなかった。まずは、確実にドライバーでフェアウェイをとらえ、第2打をグリーンに乗せるゴルフに徹しようと考えた。プレッシャーに襲われる中、ショットの精度は戻らなかったが、15番では11メートルのバーディーパットを沈めると、続く16番ではカラーから13メートルを沈めて連続バーディーを奪う。14年から米ツアーを舞台に6年間戦った経験を持つ。「ライバルが多く、競争が激しい環境で戦ったことで集中力が養われたと思います」。その集中力が大事なところで発揮された。

TLPGAツアーでは過去3年間で8勝を挙げているが、今季は4戦目にして早くも1勝目を挙げた。今回はJLPGAとの共催のため、ソニー 日本女子プロゴルフ選手権大会の出場権も獲得。「ぜひ出場したいです」と、早くも意欲を見せる。今年の2月で33歳になったが、「今後はさらに努力を重ねていきたいです」と、ゴルフへの情熱は高まるばかり。伸びしろはまだまだありそうだ。

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