2025.6.7
プロ5年目の浜崎未来が念願の初優勝

<Photo:Masterpress/Getty Images>
JLPGAステップ・アップ・ツアー2025シーズン第7戦『プレナスレディースカップ』(賞金総額3,000万円、優勝賞金540万円)大会最終日が6月7日、福岡県宗像市、玄海ゴルフクラブ(6,557ヤード/パー72)で行われ、通算7アンダーの浜崎未来がプロ初優勝を飾った。2打差の通算5アンダー、2位タイに中村心と酒井美紀が入った。
前日のラウンドを終えた際、「最終日は落ち着いて、自分のプレーに徹したいです」と語っていた浜崎未来。2位以下に2打差をつけてのスタートとなったが、決してセーフティーリードではなかった。ボギーが先行し、首位に並ばれるなど序盤は苦しい展開が続く。後半に入っても、11、12番ホールで連続ボギーを叩き、気が休まるときは一度もなかった。それでも、最後まで守り続けたことが一つだけあった。自分のプレーに集中したことだ。
「コースが難しく、ティーショットからパッティングまで、目の前の1打をどのようにして打つかだけを考えていました」。いい例が12番・パー4だ。ティーショットを左サイドのバンカーに入れた後、ユーティリティーでのショットはバンカーのアゴを直撃。慌てることなく、一度バンカーの外へボールを出した後、第4打でグリーンをとらえ、3メートルのボギーパットを沈めた。
「ボギーで上がれたのが大きかったですね」と振り返る。ミスショットにあせることなく、自分のゴルフを見失わなかったのは大きな成長だ。
1打リードで迎えた最終18番ホール。リーダーボードを確認してパーセーブなら優勝だと分かっていたが、あえてバーディーを狙ったという。「パーでいいと思うと気が緩んでしまうと思ったからです。気を引き締めるためにもバーディーをとろうと決めていました」。狙いどおり、第3打をピン手前1メートルに寄せてバーディー締め。通算7アンダーでプロ初優勝を飾った。
<Photo:Masterpress/Getty Images>
今大会の優勝で明治安田ステップ・ランキングでも首位に躍り出た浜崎。好調の要因は飛距離アップにある。昨シーズン前半はJLPGAツアーに参戦していたが、思うような結果を残せなかった。それを打開するために、シーズンオフはもちろん、シーズン中もトレーニングを取り入れた。体幹を鍛えたことで、飛距離が10ヤード弱伸びた感覚があり、第2打で持つクラブも短くなったという。「得意なショートアイアンでピンを狙える機会が増えたのは大きいですね」。難コースを制したのも、飛距離を活かし、要所でバーディーチャンスにつけることができたからだろう。
「今シーズンの目標はランキング2位以内ですが、まだ先は長いので、常にいい状態で試合に臨めるように練習とトレーニングを頑張りたいです」。2000年生まれは海外でも活躍する選手が多いだけでなく、今年に入ってJLPGAツアーでも稲垣那奈子が初優勝を飾る。彼女たちに追いつくためにも今後も上を目指すだけだ。
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