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2025.6.8

髙野愛姫が一気に64 プロ2年目-大逆転初V

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

JLPGAツアー2025シーズン第12戦『ヨネックスレディスゴルフトーナメント2025』(賞金総額9,000万円、優勝賞金1,620万円)大会最終日が6月8日、新潟県長岡市・ヨネックスカントリークラブ(6,339ヤード/パー72)で行われ、プロ2年目の髙野愛姫が通算15アンダーでツアー初Vを飾った。4打差の通算11アンダー、2位にイミニョンが入った。通算10アンダー、3位タイは寺岡沙弥香、荒木優奈、宮田成華。

新しい波が来た。それにしても、高野愛姫の大変身には驚かされた。序盤から、抜群の安定性。先手必勝、とばかりに一気にリーダーボードを駆け上がる。

3番、パー3。5Uを選択して、グッドショットを放った。ピン1.5メートルのバーディーチャンスをあっさりカップイン。何かが違う。本人にしかわからない感覚だった。

「朝から、ちょっと緊張していました。でも、すごく心地よい緊張感です」。このムードを逃さない。続く4番は右3メートル、5番でも2メートルのバーディーチャンスを決めた。久々の3連続である。

前2戦、連続予選落ちを喫した。でも、「調子が悪いわけではありません。特に前週はあがりの2ホールで4オーバー。パー3の17番で4パットは、ちょっとダメですね」と振り返る。とはいえ、その試合で同期の稲垣那奈子が96期生初のツアーVを飾った。大いなる刺激を受け、気分一新。今大会に臨んだ。

「唯一、注意したポイントがある。パッティングで構えたところへ、しっかりボールを打ち出す。本当に基本的なことをもう一度…。この3日間のテーマがそれでした」という。複雑ではなく、とにかくシンプルに。いろいろ考えない。そんな姿勢が良い流れを運んでくるものだ。


<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

しかも、まとめて-。中盤にかかる8番からはさらに、パッティングの妙技が光った。右奥6メートル→右横4メートル→手前7メートル→右奥3メートル。何と4連続バーディー奪取で、アドバンテージを広げていく。

「いい順位にいるなぁ、とは思っていた。だけど、トップに立っていると知ったのは15番。それまでスコアボードを見ることがなかったから…。優勝できる可能性もあるなぁ、とはほんの少し、考えたけど、私はこれまでトップ10の成績すらない」と言葉を切って、「残り3ホールで大叩きしないようにすることが大切」。逆に気を引き締めたのだ。

ホールアウトしてみれば、自己ベストスコアを大幅に更新する64をマーク。自身の理想像を聞かれると、「シーズンで3-4勝できるような選手になりたい」。古来から大切にされてきた節気のひとつ、芒種である。穀物のタネをまく入梅の時期だ。これからが大切。暑い夏を乗り切り、収穫の秋に向かうのは高野も同様だろう。

「やればできる。JLPGAツアーは毎週、優勝のチャンスがありますね」と、これからを見据えた。


<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

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