2025.6.15
待望のプロ初V 皆吉愛寿香が激闘POを制す
<Photo:Yoshimasa Nakano/Getty Images>
JLPGAステップ・アップ・ツアー2025シーズン第8戦『ルートインカップ 上田丸子グランヴィリオレディース』(賞金総額2,000万円、優勝賞金360万円)大会最終日が6月15日、長野県上田市・上田丸子グランヴィリオゴルフ倶楽部(6,370ヤード/パー71)で行われた。勝負は、通算10アンダーで並んだ皆吉愛寿香と本明夏のプレーオフ(PO)へ。18番を使用したPO4ホール目、皆吉が大接戦を制し、プロ初優勝を飾った。通算8アンダー、3位タイは福田萌維、山下心暖、石井理緒。
プレーオフ4ホール目は、まさかの結末だった。皆吉愛寿香が3メートルのバーディートライ。惜しくもはずれ、パーセーブに終わった。しかし、本がよもやのボギーを叩き、プロ初優勝が現実になる。
「えっ…という気持ち。もう1ホール、プレーして今度はバーディーで決めると考えていた矢先です」と心の内を言葉にして、「優勝は、やはりうれしい。だけど今、頭にあるのは、次こそ格好良く決める」。誓いを立てた。
序盤、ボギーが先行。なかなか本来のスタイルを出し切れない。今回でステップの最終日、最終組は6回目である。「いつも私がスコアを落としてしまった。それだけに、きょうは緊張もしていたけど、しっかりすべてのクラブを振る。ピンを攻める-と2つのことだけを実践した」。

<Photo:Yoshimasa Nakano/Getty Images>
劇的に流れをかえたのは7番だろう。グリーンカラーから12メートルをカップイン。鮮やかなバーディーが決まった。今季はすべてのスタッツで躍進中だ。前週まで5試合はすべてがトップ20をキープ。トップ10、3回はランキング1位である。さらに60台のラウンド数、パー3の平均スコア、第2ラウンドの平均ストロークも1位。従来、課題のパッティングも今季は1ラウンドあたりの平均パット数が2位と上昇した。
変化の理由を、「週に一日、完全休養日をつくった。気持ちを切り替え、新たな気分で試合へ臨む。それが良かったと思います」。もうひとつある。試合終了後、動画などで振り返り、課題を徹底追及。今回も週初めにはパッティングフォームを再調整するなど、態勢を整えた。
一方、最近のツアーでは2000年生まれが大活躍。稲垣那奈子がリゾートトラストレディス、前週は浜崎未来がプレナスレディースカップを制した。3週連続-2000年生まれのバトンが引き継がれている。次週の皆吉、2週連続Vへ挑戦。達成すれば、すごく格好いい-。
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