ついに発見！　馬場ゆかりに蘇る自信と気迫

『アース・モンダミンカップ』カメリアヒルズカントリークラブ（千葉県）2日目

　「勝ちたい、早く。ひもじい思いをしていますから」というコメントが飛び出すのも、調子が上がってきた証拠。久々の優勝争いに馬場ゆかりが燃えている。「今週から使い始めたドライバーがフィットした。去年から悩んでいるショットが見違えるほど良くなった」のが要因だ。自分に合うクラブを求めて試行錯誤の日々。今年だけで4本のドライバーを試してきたという。「クラブを探していたら、知らないうちに、スイングが崩れてしまった。今週、良かった4年前の動画と比較して、修正したこともいい結果を生んだと思う」。

　プライベートでは23日、父・信弘さんが胃がんの手術を。「幸い、早期発見でした。本当なら私もそばにいたかったけど、今回の前夜祭が同じ日にあったから、こちらを優先。ただ、手術が成功したという連絡があるまで落ち着かなかった。それを聞いたら、パーッと私も元気になりました」と明かし、「父はお酒が大好き。もちろん、私も好きです。ただ、全快するまで父は禁酒をしなければなりません。私も一緒に禁酒をすると誓いました。その我慢もパワーに変えます」と誓っている。

　一方、今大会で単独13位以上に入れば、生涯獲得賞金が5億円を突破する。「21歳から、ツアーへ出場してきた証ですから、1日も早く達成したい。小さいころから、両親には『ゴルフというスポーツは経費がかかる。なんでゴルフができるのか、それを忘れるな』と繰り返し言われました。その言葉を1日も忘れたことはありません」。2011年の日本女子オープン以来、遠ざかっているツアーV。今大会でそれを達成すれば、父の日からは１週間遅れたが、素晴らしいプレゼントとなる。