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2025.10.17

仲宗根澄香 大混戦を制す ステップ通算5勝目

<Photo:Yuichi Masuda/Getty Images>

JLPGAステップ・アップ・ツアー2025シーズン第17戦『ECCレディスゴルフトーナメント』(賞金総額2,000万円、優勝賞金360万円)最終日が10月17日、兵庫県神戸市・北六甲カントリー倶楽部東コース(6,502ヤード/パー72)で行われ、首位スタートの仲宗根澄香が通算12アンダーで大混戦を制し、ステップ通算5勝目を飾った。1打差の通算11アンダー、2位は大須賀望。ルーキー神谷桃歌が3位だった。

プロ15年目の新境地。仲宗根澄香が大混戦を制した。最終日、自身も含め4人が首位に並んでスタートする展開。勝負を決めたのは最終18番だった。「グリーンに上がるまでボードは見えない。私がいいところにいるとは思っていたけど、状況はわからない」。残り128ヤードの第2打は9Iを選択し、「絶対に逃げない」とピンをしっかり狙う。

打球に魂がこもる。ピン1.2メートルにつけるナイスショットを披露した。バーディーチャンス。カップインすれば優勝だ。ただし、「右上からのやや下りのフックライン。決して、やさしいパッティングではない」ことを、改めて自身に言い聞かせた。そして、何事もなかったかのように、あっさりとウイニングパットを沈める。1打差の逃げ切り優勝。2019年以来、6シーズンぶり、通算5度目のステップVは大きな意味があった。

パッティングの不調に悩み続け今年、6月から長尺パターにスイッチ。一方で、33歳になり、「ハードな練習を行うと、試合に体力面の影響を及ぼす年齢的なものを意識するように…。同時に、若い頃のようにフレッシュな熱い気持ちをもてない。そんなところで自分に対して残念だなぁと思うようにもなった」と、本音を語った。内面での葛藤が続く。


<Photo:Yuichi Masuda/Getty Images>

しかし、前週の惜敗後、「今後、ゴルフを良くするために、勇気をもってプレーすることを誓った。敵は内にいます。自分に負けたくありません」と、新たなスタートを切った。その視線の先には、穴井詩、藤田さいき、全美貞。加えて、日本女子オープン優勝の堀琴音がいた。

「ベテランはシーズンのコツをつかみながら、ちゃんと成績を出している。年齢を理由にしてはいけない」と戒め、「堀さんが長尺で、メジャーチャンピオンになったことはすごく刺激になった。ダメだから使うのではない。(長尺は)新しいチャレンジです」と迷いを吹き飛ばす。

次週は、NOBUTA GROUPマスターズGC レディースへ出場予定。「私にとって、次週は今年最後のJLPGAツアー。思い切っていきます」と言葉が弾む。さらなる収穫の秋を実感するために-。

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