2025.10.26
大久保柚季POを制す ステップ通算3勝目
大久保柚季<Photo:Hiromu Sasaki/Getty Images>
JLPGAステップ・アップ・ツアー2025シーズン第18戦『サロンパスレディスオープン』(賞金総額2,000万円、優勝賞金360万円)大会最終日が10月26日、佐賀県武雄市・若木ゴルフ倶楽部(6,377ヤード/パー72)で行われ、ともにツアールーキーの大久保柚季、福田萌維が通算11アンダーで並び、勝負はプレーオフ(PO)へ。1ホール目で大久保がステップ通算3勝目を決めた。3位は通算10アンダーのエイミー・コガ。
勝負は最後までわからない-。ツアールーキーの大久保柚季は自身に何度も言い聞かせた。事実、そんな展開となって、プレーオフでも持ち前の精神力を発揮。落ち着いてパーセーブに成功し、ステップ3勝目を手中に収めた。
「うれしい。また、逆転。もし、きょうは最終組でプレーしていたら、このスコアであがれたでしょうか。追いかける立場だから、狙うしかない。メンタルが生きた優勝だと思います」と勝因を語る。
後半のスタート、10番でボギーを叩いた。それでも、気を新たに11、12番で難しいパーパットをカップイン。「この2ホールで悪い流れを断ち切った。だから、14番でカラーから8メートルのチップインバーディーが決まったと思います」と、振り返った。
そして、17、18番で連続バーディーフィニッシュ。ベストをつくした気分は爽快だった。「クラブハウスで用具を片付けていたら、プレーオフ…。あわてることはなかった。しっかり準備をしていた」という。肝が据わるとはこんな様をいうのだろう。

<Photo:Hiromu Sasaki/Getty Images>
大会開幕前、ルーキー、アマチュアを対象にした宮里藍さんとの座談会に出席。「藍さんのお話をうかがい、悩みが吹っ切れました。今回は無欲で、しかも優勝した時のイメージを取り戻すことができた」と、見えない後押しに感謝の言葉を口にする。
というのも猛暑の8月、2試合連続優勝を達成。秋を迎え、「優勝を意識しすぎて、思い通りのプレーができなかった」ことが悩みだったらしい。
一方で、「最終ホールの大切さが、ここまでの経験で身についている」と言葉を切って、「最終戦でいい終わり方をしたい。そのためには調子を落とさず、上がるようにしっかり準備が必要です。ステップではまだ、予選落ちがない。そのあたりも意識して」と、より慎重を期している。
明治安田ステップ・ランキングで1位に浮上。これからがルーキーの正念場だ。

<Photo:Hiromu Sasaki/Getty Images>
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