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2015.7.18

葭葉ルミがアメリカで得た偶然の産物

サマンサタバサ ガールズコレクション・レディーストーナメント
イーグルポイントゴルフクラブ(茨城県) 2日目

 海外競技に出場して収穫を得てくる選手は多いが、葭葉ルミもその一人。しかし、葭葉の場合、それはひとつの偶然から始まった。先週、海外メジャー初参戦となる『全米女子オープン』に出場した。ラフの対処法、アプローチショット、グリーンの攻め方…。海外メジャーの舞台で多くのことを学んだ。その中に、偶然が生んだ産物があった。

 葭葉は、成田美寿々、穴井詩と練習ラウンドを行った。成田と穴井は9Hで終了したが、もう9H回りたいと思っていた葭葉は、相手を求めて練習ラウンドのアレンジをするデスクに向かった。英語の話せない葭葉は、わけも分からず言われるがままに。すると、同組になったのは、あのローラ・デービースとカリー・ウェブ。2人合わせて海外メジャー11勝を誇る女子プロゴルフ界のレジェンド。「メンバーを見てやめようと思ったんですけど…」。思わぬ組み合わせに最初は萎縮した葭葉だったが、「こんな経験できない」と、意を決した。それが良かった。会話こそままならなかったが、「練習ラウンドの質が違うし、無駄がない」と、二人の所作や考え方に葭葉は大きな刺激を受けた。特に、カリー・ウェブのバンカーショットは今後の財産といえるものになった。「同じバンカーに入って私は出なかったのに、ウェブさんは簡単に出した。それもピンそば1mに」。技術の高さに驚きつつも、間近で見たスイングは葭葉の脳裏に焼き付いた。練習ラウンド後、ウェブのバンカーショットをイメージしながら重点的にバンカー練習を行なった。「怖くない」。重ねた練習と実践は葭葉に自信を与えた。

 英語が話せないことで生まれた偶然。そのチャンスは何物にも代えがたい財産となった。明日は、自身初の最終日最終組。「楽しみです」。自信でみなぎった彼女の表情には一点の曇りもなかった。

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