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2015.7.23

V2へ視界良好のイボミ その知られざる一面とは…

 2015年LPGAツアー第19戦『センチュリー21レディスゴルフトーナメント』(賞金総額6,000万円、優勝賞金1,080万円)が、7月24日、静岡県伊豆の国市の伊豆大仁カントリークラブ(6,531ヤード/パー72)で開幕する。前日の23日は指定練習日。出場選手が最終調整を行った。

 ディフェンディングチャンピオンとして今大会に挑むイボミ。この日は、「雨が降って、風も強くなった。ちょっと肌寒く感じたので、15番で練習ラウンドを打ち切りました」。連覇へ向け、大事をとったが、「前週、最終日の勢いがそのまま続いている感じ。とてもいい感じです」と余裕の口調だ。勝負のカギは、台風12号の影響による強風だ。とはいえ、調子がいい時は、風の読みも確か。「何ホールか、横の風だと感じるのに、フォローだったりしたけど、惑わされるところはなかった。イメージはいい。去年の大会ではショットが悪く、とても優勝は…。そう思っていたら、パッティングがものすごく良かった。そういうことを考えると、このコースととても相性がいいのかもしれません」と前置きし、「ドライバーショットが良ければ、次はウェッジで打てる。グリーンはボールが止まるし、ウェッジショットには自信があります」とボルテージが上がった。

 2週前までのオープンウィークは気分転換の意味で、韓国へ。妹2人が帰国に合わせ、水原(スウォン)市内で、美容室をオープンしたという。「1人が美容師で、もう1人がネイルアーティスト。バッチリ、きれいになって日本へ戻りました。お客さんがたくさん来ていただいているので、とてもうれしかった」と笑みを浮かべている。今季の大目標、賞金女王へ向け、公私ともに順風満帆といったところだが、成績が上がれば上がるほど、はた目にはわからない苦労やジレンマも増えた。「今年はインタビュー、それからパーティーであいさつする機会が、とても多い。そんな時はもちろん、日本語でお話しますが、私の日本語力は現在、平行線。日本語を磨いて、自分の本当の気持ちをストレートに伝えたいと思っているけど、うまく当てはまる言葉がみつかりません。それが残念でたまらない。ゴルフと日本語を両立させるのは、本当に大変です」とフーッとタメ息をついていた。完ぺき主義者のイならではの苦悩。ただ、強いだけではスーパースターにはなれない。

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