2026.8.29
辻梨恵5打差を大逆転 待望のプロ初V
<Photo:Kenta Harada/Getty Images>
JLPGAステップ・アップ・ツアー2026シーズン第12戦『山陰ご縁むす美レディース』(賞金総額2,000万円、優勝賞金360万円)大会最終日が8月29日、鳥取県伯耆町・大山平原ゴルフクラブ(6,528ヤード/パー72)で行われ、14位タイからスタートした辻梨恵が5打差を大逆転。通算9アンダーでプロ転向12年目、待望の初優勝を飾った。2打差の通算7アンダー、2位タイは平井亜実、小楠梨紗。今大会は荒天のため第2ラウンドが中止。36ホールの短縮競技となった。
強い気持ちが宿った。残り3ホールとなった16番ティーイングエリアで、戦況を確認。「よしっ、あがりで3つ取って-」と、気合を入れ直す。その16番、5メートルのバーディーが決まる。さらに、最終18番では前ホールのぶんまでとショットがさえた。残り152ヤードの第2打を8Iで2メートルへ。きっちりとバーディーで締めくくる。
17年以来のベストスコア65をマーク。クラブハウスリーダーとして、吉報を待った。V確定までの約1時間、プレーオフの可能性もある。ストレッチなどをしながら心と体を整えた。
最終組がホールアウト。2打差をつけプロ初優勝が決定する。最終プロテスト合格時から12年。試合に出場した、単年登録時から足かけ14年が経っていた。「苦しいことが多かったと思います。それでもゴルフが好き。やめるという選択肢はまったくなかった。前に進みながら」と振り返る。

<Photo:Kenta Harada/Getty Images>
とりわけ、去年は、「ゴルフの調子と、感覚が遠のいてしまって…。気持ちはしっかりもっていても、現実とのギャップがかけ離れた時は本当に苦しかった」。しみじみと語った。
復調のきっかけは昨シーズンを終え、眼のトレーニングをした際、「神経回路の問題と指摘され、自分を見つめ直すことが必要とアドバイスを受け、ヨガをすすめられました。おかげさまで全身がほぐれたような気がして、心と体に良い変化が出てきた」という。
最終日は5打差をおいかけ、14位タイからスタート。「通算10アンダーを目指して、気持ちだけは強気に」を、テーマとした。ショットメーカーらしい、切れのいいスイングでチャンスを演出。7バーディー、ノーボギーのラウンドは素晴らしい復活劇だった。

<Photo:Kenta Harada/Getty Images>
「ルーキーの頃から応援してくださったファンの皆さん、サポートしていただいたスポンサーの皆さん、それから私を支えてくれたチームと家族に感謝の気持ちを伝えることができた。人前では涙をみせたくない、と思っていたけどダメでしたね」と、言葉をつまらせたシーンもいい。
さらには、「大会前の25日、出雲大社様へ参拝したことも大きい。ご縁がありますように、と手を合わせてきました」。目に見えない力に後押しされたのかもしれない。「もう1勝したい」と結んだ言葉に、力強さを込めた。収穫の秋はこれからである。
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