2026.10.18
鈴木愛 今季初優勝&ツアー通算23勝目
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
JLPGAツアー2026シーズン第31戦『富士通レディース 2026』(賞金総額1億5,000万円、優勝賞金2,700万円)大会第4日が10月18日、千葉県千葉市・東急セブンハンドレッドクラブ 西コース(6,717ヤード/パー72)で行われた。首位タイでスタートした鈴木愛がスコアを3つ伸ばして、後続を振り切り優勝。待望の今シーズン初勝利、通算23勝目を飾った。2打差の通算13アンダー、2位に菅沼菜々、通算12アンダー3位タイに古江彩佳、蛭田みな美、堀琴音、イミニョンの4人が入った。
一時は通算12アンダーで6人の選手が首位に並んだ最終日、混戦を抜け出したのは、ツアー通算22勝の鈴木愛だった。「勝負は後半からからだと分かっていたので、前半はセーフティに攻め、後半はピン位置が自分の狙いやすいアングルだったときや、ピッタリとはまった距離のときにピンを攻めました」。その一つが14番パー4だった。
ピンまで148ヤード、グリーンエッジまで140ヤードあり、風向きが微妙な状況だった。「待っている間はフォローだったのに、打つ直前に左からの風でした」。ピンの奥は3~4ヤードの余裕しかなく、グリーン奥には外せない状況だ。逆にピンの手前につけばバーディーチャンスになるし、たとえグリーン手前に外してもピンに寄せる自信はあった。「とにかく左サイドと左奥を警戒しつつ、1ピンぐらい右から軽いドローで攻めようと決めました」。8番アイアンをしっかりと振り抜くと、打球はイメージどおりの方向に打ち出され、左へ少し曲がりながらピンの手前4メートルについた。
それを沈めてガッツポーズを見せた鈴木。混戦を抜け出すと同時に、この日の前半はなかなか放てなかったイメージどおりのショットを成功させたこと、チャンスで決まらなかったパッティングを沈めたことがうれしかった。続く15番パー4でも4メートルのバーディーパットを沈め、最終的に2位以下に2打差の通算15アンダーで今季JLPGAツアー初優勝、通算23勝目を飾った。「14、15番でバーディーパットを決め切ったことが、今日1日の流れを大きく引き寄せたと思います」と勝負どころでの強さを見せつけた。

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
永久シードを獲得するまで残り7勝に迫った鈴木だが、「申ジエさんが達成したことで自分もできるんじゃないかという可能性を信じたくなります」と、通算30勝への思いはより強まったという。さらに、自分が仮に達成した場合、次の世代にとっていい目標になるという考えもある。「日本人では不動裕理さん以来達成していませんし、勝てそうなうちに30勝に近づきたいなと思います」。申は38歳での達成となったが、鈴木はまだ32歳。決して難しい数字ではない。
さらに、今回の優勝で生涯獲得賞金額が11億9265万2116円となった。5位という順位は変わらないが、日本人トップで現在2位にいる不動裕理とは1億8032万766円差に迫った。「プロ入り当時は10億円到達が目標でしたが、今は特に考えていません。それでも、日本人トップになれるといいですね」。30勝に到達したなら、自然と獲得賞金額でも不動どころか申を抜く可能性は十分ある。この日同組でラウンドした吉田鈴は「鈴木さんの勝負どころのパッティングを絶対に外さないところは大変勉強になりました」と語っていたが、上手さだけでなく、勝負強さは益々上がるばかり。まだまだ勝ち星を重ねていきそうだ。
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