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2015.8.15

服部真夕、確かな手応え 『いいゴルフをしている』

<写真:Masterpress/Getty Images>

 2015年LPGAツアー第22戦『NEC軽井沢72ゴルフトーナメント』(賞金総額8,000万円、優勝賞金1,440万円)の大会2日目が8月15日、長野県北佐久郡軽井沢町の軽井沢72ゴルフ北コース(6,583ヤード/パー72)で行われた。3位タイから出た服部真夕が7バーディー、1ボギーの66をマーク。通算11アンダーとスコアを伸ばして首位に立った。1打差の2位は、後半の9ホールで7バーディーの猛チャージをみせた大山志保が浮上。3位は通算9アンダーのテレサ・ルー(台湾)がつけている。また、16番パー5で渡邉彩香がアルバトロスを達成した。2013年『CAT Ladies』で佐々木慶子が達成して以来、2年ぶりの快挙。(天候:晴れ、気温:26.1℃、風速:2.2メートル)

 強い、服部真夕が帰ってきた。「これまでのキャリアで一番成績が良かった時より、今はいいゴルフをしていると思う」。うつむき気味に話していたこれまでが、うそのような変身ぶりだ。「後半でピンチはあったけど、満足のいく2日目でした」とこの日のプレーを総括したが、スタートの1番で「きょうは、ついていないかも…」とイヤな予感が襲ってきた。というのは、ティーショットが思い通りフェアウェイだったが、「わらじのようなディボットに入っていた」。しかし、ピンチの後には、チャンスが訪れるものだ。第2打をきっちりとグリーンへ運び、「パーでいいと思っていたら、バーディースタートを切れた。そこから、トントンと流れに乗れた感じです」と笑顔をのぞかせた。

 前週の『meijiカップ』で久々の優勝争い。9位タイに終わったが、復活の手応えを十分に感じた。「風が強く、タフなコンディション。私は、ドライバーショットがラフへ行くと、スコアが崩れるパターンでした。それがラフからでも、いいショットを打て、パーセーブができた。苦しい状況でもしのげたことが自信につながりましたね」と明かす。この日の16番でも、ピンチをチャンスに変えた。2オンを狙ったが右ラフへ。ここで、絶妙のアプローチを披露する。「こんな時のために、練習していた」という。選択したのは20度のユーティリティーだ。「洋芝では、これがいい。試合では久しぶりです」。ピン50センチにつけ、楽々とバーディーを奪った。

 一昨年後半から、アプローチの不調に見舞われ、今シーズンはどん底まで味わうハメに。『ヨコハマタイヤPRGRレディス』から9戦連続で予選落ちを喫した。それだけに、『ほけんの窓口レディース』で久々に予選通過を果たすと、「気持ちが良かったし、とてもゴルフが楽しい。次の週には、地元での試合を控えていたので、何とかしたい。しなければいけない。そんな強い気持ちで臨めたことが大きいと思う。当たり前のことですけど、メンタルの重要性を痛感した」。あすは、2年ぶりの最終日最終組で、2012年『アース・モンダミンカップ』以来の優勝を目指す。「他の選手もスコアを伸ばしてくるでしょう。私も自信をもってショットを打ちたい。しっかりと前を向いてプレーします」と、力を込めた。

 日本時間15日には、同じ愛知県出身、マーリンズのイチローが日米通算4,191安打に到達。史上2位の記録をもつ、タイ・カッブに並んだ。イチローには、「スランプこそ、絶好調」という名言がある。失敗は良くないという短絡的な思考法から解脱して、そこから成功をつかむ。服部も、今が最高!と口にした。せっかくのチャンス、逃してはならない。

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