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2015.9.19

過ぎ去った嵐、蘇った自信 酒井美紀が首位奪取

<写真:Atsushi Tomura/Getty Images>

 2015年LPGAツアー第27戦『マンシングウェアレディース東海クラシック』(賞金総額8,000万円、優勝賞金1,440万円)第3日が9月19日、愛知県知多郡美浜町・新南愛知カントリークラブ 美浜コース(6,374ヤード/パー72)で行われた。この日も好スコアが続出して、大混戦模様。67で今日のベストスコアをマークした、酒井美紀、キム ハヌル(韓国)が通算8アンダーで首位に並んだ。1打差の7アンダー、3位タイは、アン ソンジュ(韓国)、木戸 愛、申 ジエ(韓国)の3人。また、ホールアウト後に開催された『マンシングウェア2015女子プロドライビング女王コンテスト』(賞金総額100万円、優勝賞金50万円)は、強い向かい風にもかかわらず、渡邉彩香が263.6ヤードのビッグドライブを披露し、初優勝を飾った。(天候:晴れ 気温:25.9度 風速:6.4メートル)

 よみがえった自信。酒井美紀が素晴らしいプレーを披露した。この日は、アンソンジュ、キムハヌルと同組。眠っていた闘志に火がついた。「2人とも前半から飛ばしていたので、それに負けないよう、置いていかれないように気合が入った。おかげで粘り強さまで発揮できた感じですね」。日頃は控えめなコメントが多い。ところが、珍しく、熱い口調で話していた。前週の『日本女子プロゴルフ選手権コニカミノルタ杯』では2位タイ。シーズン前半戦の不調がうそのようだ。「すべてに完ぺきを求めたことで、逆に自信を喪失してしまった。3パットをすることが怖い。せっかく、飛距離アップした、ドライバーショットで曲がるのがイヤ。結構、重症だったと思う」。

 光明を見出したのは、ディフェンディングチャンピオンとして臨んだ『アース・モンダミンカップ』だった。「いいイメージが残っていて、ショットが打ち込めるようになってきた。それから、(コーチの)父から、アドバイスを受けたことも大きい」と振り返る。パッティングの際、『ショートしたら、ラインが見えない。オーバーだったらラインが見える』と励まされた。このひとことで迷いが吹き飛ぶ。「当たり前だけど、オーバーすればラインが見えているから、返しのパッティングが入る。おかげでしっかりとストロークをするようになったら、ショットの自信まで回復してきた」。

 一方、アイドルグループ、嵐の大ファンであることはすでに女子ゴルフ界では有名だ。そのメンバーの1人、大野智の熱愛報道が今週、話題になったばかり。「ショックです。アイドルはファンのことを考えて、絶対にプライベートをみせてはいけないと思う。プロとして、どうなのかなぁ」と私見を展開した。ちなみに、酒井はこの日、ホールアウトするとロッカーへ戻り、紙袋を携えてファンの元へ。「応援、ありがとうございます」と個別にミネラルウォーターと、自身のサインを入れたグローブ、ボールなどをプレゼントしていた。ファンへの感謝を忘れず、気配りを人一倍。なるほど、そこまですることが、プロフェッショナルなのだ。

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