2位タイのツアールーキー・大西葵　精神力を学習中

＜写真：Chung Sung-Jun/Getty Images＞

NOBUTA GROUP マスターズGCレディース　マスターズゴルフ倶楽部（兵庫県）　1日目

　ツアールーキーの大西葵が、改めてプロの厳しさを実感。しかし、学んだ経験を活かし、2位タイと上々のスタートを切った。「自己ベストは5アンダーですけど、トーナメントはきょうの4アンダーが最高です」。5バーディー、1ボギーの内容ながら、「チャンスはもっとあった」とも話す。「1番で1メートルのバーディーパットを、外したりしましたから…」と悔しそうな表情も浮かべる。31試合に出場して、予選通過は、わずかに4回。最高成績が『スタンレーレディスゴルフトーナメント』の45位タイだ。今季を振り返って、こんな苦悩を明かした。「とにかく、メンタルが弱い。緊張しすぎて、パッティングで手が動かなくなった。50センチが入らない。ショックです。でも、練習を重ねてきたら、だんだん良くなってきた」という。

　また、こんなこともあった。「スタンレーレディスは、とてもいい流れでプレーができた。しかし、ラウンド途中で、スコアボードを何気なくみたら、自分の名前が…。オーッと思った瞬間からまた緊張してしまいました。でも、ラウンド後、振り返ってみたら、自分が思うほど、誰も私のことは気にしていませんよ。今を頑張る。余計なことは考えないようにした」。高校時代、それから卒業後、プロを目指す一方で、お金を稼ぐことがいかに大変かも経験済みだ。「1時間700円のアルバイトをしたこともあったから、賞金を1円でも多く稼ぎたい。イボミさんのように安定した成績を残す選手になりたいです」との言葉には、実感がこもっていた。