成田美寿々が、熱女に大変身　兵庫V3を狙う

＜写真：Chung Sung-Jun/Getty Images＞

NOBUTA GROUP マスターズGCレディース　マスターズゴルフ倶楽部（兵庫県）　2日目

　2ラウンド終了時点で7人が首位タイに並ぶのは、1988年ツアー制度施行後、3日間大会、4日間大会通じて初の出来事。成田美寿々がこんな感想を口にした。「6アンダーがめちゃめちゃ多い、とキャディーさんと話していた。でも、一番余裕があるのは、美寿々ちゃんだね。これだけ取りこぼしているから、といわれただけに、最終ホールでバーディーをとって抜け出したかった」。兵庫県で開催されるトーナメントで今季2勝をあげている。「父が大阪出身で、応援してくれる方がたくさんいるおかげでしょうか。でも、ソロソロ勝たないと皆さんから忘れられてしまう。Hitachi 3Tours Championshipのメンバーにも入りたい。とにかく、優勝したい」とストレートに語っている。

　前週はラストスパートをかけるため、入念な調整を行った。「最近、1ホールでダブルボギーや、トリプルボギーを叩くことがある。ささいなミスを取り返そうと、深みにはまってしまって…。今年のテーマだった年間平均ストローク60台は相当、厳しいというか、ちょっと無理でしょう。せめて、年間1億円は稼ぎたい。私も、ボヤッとしているわけではありませんよ」。また、『日本女子オープンゴルフ選手権』の後、父・俊弘さんから、「TOTOジャパンクラシックを勝たない限り、無理だな」といわれたのは、来年のリオデジャネイロ五輪の日本代表へ選出されることだ。「無理といわれれば、やっぱりカチンときますよ。これまでも、無理だといわれたことを何度も実現してきた。今年の全英オープン出場もそうでしょう」。不可能を可能に－。今季、パ・リーグのペナントレースを制したホークスではないが、今、成田は『熱女』になった。