豊富な経験を最終日に！茂木宏美は光が見えた。

＜写真：Atsushi Tomura/Getty Images＞

樋口久子 Pontaレディス　武蔵丘ゴルフコース（埼玉県）2日目

　久しぶりの最終日、最終組で優勝争い。茂木宏美はベテランらしい余裕をみせた。「自分で今、取り組んでいることをやり切る。コースとも戦わなければなりません。私は、2つで一杯、一杯ですよ」と笑っている。今大会前、目標にしたのは、「毎日、60台のスコアを出す」だった。どんな意味があるかといえば、「ツアーで戦う以上、やはり勝ちたい。優勝したい。しかし、レベルが上がっているから、勝つためには毎日、60台のスコアを出し続けなければ現実にはなりません。第1日は、ダメだったけど、第2日は目標をクリアできたから、90点です」とも話している。

　もちろん、そのための努力を続けてきた。安定したショットを重ねるには、きっちりとしたスイングをつくることだ。産休後、スイング時に違和感があった前傾姿勢を整えるため、去年から改造中。地道な積み重ねが、ようやく手応えに変わってきた。「『スタンレーレディスゴルフトーナメント』あたりから、光が見えてきました。優勝を狙いに行くと、階段を2段飛ばし、3段飛ばしで駆け上がることになるでしょう。無理は禁物です」とマイペースをアピール。経験は何ものにも代えがたい、武器へ変わる。