2015.11.1
ニュースタイルを模索中の藤本麻子。『2位は上デキ』
<写真:Atsushi Tomura/Getty Images>
樋口久子 Pontaレディス 武蔵丘ゴルフコース(埼玉県)最終日
2位争いは大混戦。藤本麻子がラストスパートをかけたのは、16番。残り92ヤードの第3打を58度のウェッジで打ち、チップインイーグルを決めた。「傾斜で右に落ちる。狙い通り。でも、最終日を振り返ると、良かったのは、あのホールだけでした」と自己採点は厳しい。というのは、調子そのものがいまひとつ。「距離感が合っていない」と歯切れが悪い。しかし、今大会で、学んだことは「忍耐」。これこそ、ゴルファーに最も必要なことだろう。一生の財産を得た。「前半の9ホールは、難しい。あまり、いいイメージがないから、とにかく耐えていこうとスタート前から自分へ言い聞かせていた。だから、5番で最初にボギーがきても、焦りは全くなし、です」と話している。
さらに藤本は、「脳をフル回転させ、マネジメントしだいで、戦えるものですね。耐えたらご褒美が、16番のイーグル。今年の前半戦から思えば、組み立て方など、上手になってきた。これで、調子が良くなったら、いったい私、どうなるのだろう、とワクワクしています。もっと自信を持ちたい。今回の2位は上デキでした」。何事も思考ひとつで大きく変わる。「残り試合、やっぱり優勝したいです」。賢者のゴルフを目指していく。
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