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2016.2.16

2016新シード選手特集 第3回 ペ ヒギョン

<Photo:Masterpress/Getty Images>

昨年初めてシード権を獲得し、新シード選手として今季のLPGAツアーに参戦する8名の選手たちを紹介していきます。第3回は、ペ ヒギョン です。

ペ ヒギョン
1992年9月28日生まれ 韓国出身

 ゴルフを趣味にしている親戚が多く、その勧めで10歳でゴルフを始めた。ただ、両親は「私がプレーするまで、ゴルフを全く知らなかったんです」。最初にクラブを握ったのは、インドアの練習場。ドライバーでただ振っただけで、「200ヤードではなくて、200メートル飛んだとスタッフが驚いていた。素質があるねとほめられ、『それならプロになります』とその気になった。でも、振り返ると、当時は高反発クラブが使えたから、アテにはなりませんね。その時から、ゴルフ三昧の毎日です」と笑っている。

 スタートが比較的、遅かったことで、アマチュア時代はなかなか活躍することができなかった。「お金がかかるし、この試合でダメなら、あきらめようと家族会議で決まった、'09年のファマックスという全国大会で、優勝。ひとつ勝つと自信がついて、その年に、計2勝しました」。韓国代表入りを果たすまでに大躍進した。'10年にはアジア大会出場を目指し、猛練習を行うが最終選考で代表から漏れてしまう。あまりの落ち込みように周囲が、「それなら、プロのトーナメントへ出てみたらいい」と勧められ、LIGクラシックへ挑戦。アマチュアながら見事優勝を飾った。「私のアマチュア時代はドラマが多かった」とうれしそうに語っている。

 '11年から、鳴り物入りでプロへ転向。Qスクールの成績もよく、韓国ツアーに挑戦した。プロ初Vは、'13年のKDB大宇証券クラシック。この優勝を機に海外ツアー挑戦の意欲が湧いてきた。'14年、日本のファイナルQTで9位に入り、'15年の出場資格を得た。

 日本ツアー参戦1年目は、優勝は果たせなかったものの、もうひとつの目標だった賞金シードを獲得。「'15年は大変なシーズンでした。序盤はコースのワナにまんまとはまってしまったことが何度もあった」という。光明を見出したのは、KKT杯バンテリンレディス(14位タイ)あたりから。「ピンだけをみて積極的に行ってもダメ。目では簡単に映っても、もう一度ダマされていないか、そう考えてマネジメントするようになった。より慎重になったことで、成績が安定してきたと思う」と振り返った。

 初の優勝争いを演じたのは、センチュリー21レディス。第2日、持ち前の爆発力を発揮し、2イーグルを奪って波に乗った。最終日は最終組で大学の先輩・アンソンジュへ勝負を挑んだが、「経験の差を感じた。チャンスが来たときに、どう攻めたら良いかなど、多くのことを教えてくださった気がします」。勝負には敗れたが、2位タイの成績に満足そうな表情を浮かべた。また、CAT Ladiesでは、単独首位で最終日を迎えたが、3パットを3回というミスで、ここでも2位タイに終わった。

 日本のアニメの大ファン。「私はドラゴンボールを探しに日本にきた」と話したほどだ。セールスポイントは、小柄でもパワフルなスイング。「'16年は、よりアグレッシブなプレーで、日本ツアーで初優勝!」と意欲的だ。

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